読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

47NEWS上に「47の本棚」開設 共同や地方紙の電子書籍を紹介

 全国新聞ネットは11月7日、地方紙を中心とする全国52新聞社と一般社団法人共同通信社でつくるニュースポータルサイト「47NEWS(よんななニュース)」(http://www.47news.jp)に、「47NEWS」の人気連載や、参加新聞社の電子書籍をマルチデバイスで読める「47の本棚」を新設した。パソコン、スマートフォン、タブレット端末に対応している。
 「47の本棚」は、「47NEWS」の参加社で電子書籍に取り組む社が増え、サイト上に「電子書籍のショーケースがあってもよいのでは」との声を受け始めた。ビューアーは一般社団法人共同通信社が開発。同社がJPGデータをサイトにアップロードしてるが、今後作品数が増えれば参加社に作業してもらうこともあり得るという。
 現時点では、共同通信の年間企画記事、沖縄タイムス・琉球新報・共同通信合同企画の「日本はどこへ 錯誤の20年」、福井新聞電子書籍などが並ぶ。保存や印刷はできず、閲覧のみ。有料の電子書籍も一部試し読みできる。
(2012年11月19日付け文化通信より)

 共同通信社電子書籍ビューアーを開発し、加盟社である地方紙と共同で運営している「47NEWS」上で11月7日より公開を開始した。ウェブブラウザ上で動作し、専用アプリのインストールは不要。産経新聞Netviewや日経電子版の紙面ビューアのようにFlashではなくJavascriptを利用しているため、パソコンだけでなくiPhoneiPadのようなFlashを搭載しないスマートフォンやタブレット端末でも利用できる。また、スマホやタブレット特有のピンチイン・ピンチアウト・スワイプといったタッチ操作にも対応している。
[サイト]⇒47の本棚 - 47NEWS(よんななニュース)20121122010442
 ただ、電子書籍用に作られたと言うものの、EPUBXMDFといったテキストベースのフォーマットには現状対応しておらず、JPG画像の拡大縮小による閲覧が基本。「47の本棚」のサイト上では「電子書籍ビューア」ではなく「マルチデバイスビューア」として定義されている。
 文化通信の元記事に「電子書籍のショーケース」という言葉が取り上げられているように、今のところ有料販売する具体的な計画はないようだ。福井新聞電子書籍がいくつか陳列されているが、閲覧できるのは途中までで、残りは製品版をBookLiveや紀伊國屋書店といった電子書籍販売サイトへ誘導している。当面は地方紙の発行した電子書籍をカタログ的に並べるということになるのだろう。
 興味深いのは、「47の本棚」の最後に「2011年10月20日の福井新聞紙面」の一部がなぜかサンプル的に並んでいるところ。他のラインナップが連載記事のまとめ的なコンテンツが多いだけに、新聞紙面が最後に並んでいることにやや唐突な感じを受ける。
 共同通信社といえばNewsOasisという紙面イメージの配信プラットフォームを加盟社に提供しており、福井新聞を始め山梨日日新聞新潟日報などですでに利用実績がある。NewsOasisではスマートフォン・タブレット向けには専用アプリを利用しているが、今回のマルチデバイスビューアを利用することで、専用アプリを使わずウェブブラウザ単独で新聞紙面の閲覧にも対応できることをアピールする意味合いもありそうだ。
 読売プレミアムや中日新聞プラス、神戸新聞NEXT、福井新聞fastなど、アプリではなくウェブブラウザ経由の会員制サービスが増加している現在、紙面イメージの提供をスマホやタブレット端末で行うため、Flashに依存しないビューアの開発が必要とされていたのではないだろうか。「電子書籍のショーケース」という意味以上のものが込められているように感じた。