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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

朝日新聞、名古屋地区で土曜夕刊休止 日曜に別刷り新媒体(追記あり)

 朝日新聞名古屋本社は11日付朝刊社告で、同本社(愛知、岐阜、三重3県と静岡県の一部)発行の土曜夕刊を10月13日から休刊することを明らかにした。「ライフスタイルの変化や新聞販売店の労働環境の改善に対応した」としている。
 日本ABC協会によると、7月の同本社管内の夕刊発行部数は11万4064部。土曜夕刊の休刊に合わせて毎月2回、8ページの別刷り媒体を日曜朝刊に折り込むという。
朝日新聞名古屋本社:土曜夕刊を10月13日から休刊 - 毎日jp(毎日新聞)

 朝日新聞名古屋本社が10月13日より土曜日の夕刊を休止し、日曜日に新しい媒体「asahi+C(朝日プラスC」を創刊することを発表した。土曜夕刊に連載していた記事は平日の朝刊・夕刊に掲載日変更する。月々の購読料金に変更はない。土曜に発生したニュースは朝日新聞デジタルで速報し、日曜に紙面で詳報するとのこと。
 新しく発行する媒体はオールカラー8ページで、第2・第4日曜の朝刊と一緒に別刷りで配達される。愛知・岐阜・三重の明るい話題を特集したり、SKE48のメンバーがさまざまな職業を体験する記事を掲載し、東海を元気にするマガジン型新聞を目指すとのこと。現在、第1・第3日曜はGLOBEが届けられているので、その間を朝日プラスCが埋めることになる。なお、9月11日の朝日新聞デジタル朝刊に、asahi+Cの第0号の記事が掲載されている。
[0号の記事1]⇒東海人よ、外に出でよ〜記者・岡本洋太郎が問う
[0号の記事2]⇒外に出た成功者たち もう一つの物語
[0号の記事3]⇒〈SKE48のグッジョブ〉空港グランドスタッフ
 土曜だけとはいえ、三大都市圏で初めて夕刊休止に踏み切ったことは正直驚いた。土曜夕刊は静岡新聞が2011年4月から東奥日報が2011年6月からは休止している。週休二日制が完全に定着したことや、土曜に新聞を制作・配達するためのコストを考えてのことだろう。
 最近のトレンドでは、夕刊を休止した地方紙は子供向け紙面を新たに創設するところが多いが、朝日は読み物系の媒体を創刊する。もともと土曜日は官公庁や企業が動かないためニュースが薄く、これまでも読み物系の記事が紙面に占める割合が多かった。これを2週に1回とすることで、より深く突っ込んだ記事が出てくるかどうか。単純なコスト削減だけにとどまらないことを期待したい。
(追記 2012/9/13 0:05)
「asahi+C」創刊準備号の詳細が9月12日付新聞之新聞に掲載されていた。それによると、タブロイド判ではなくブランケット版8ページ。広告は1、2、4、5面の記事下5段と6面と8面(終面)の全面広告。土曜夕刊の休止に伴い削減された広告スペースは、日曜の新媒体で吸収しているような感じだ。