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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

日刊スポーツ購読者も朝日新聞デジタルのダブルコース対象に

 朝日新聞社日刊スポーツ新聞社は、デジタル分野で提携することに合意した。朝日新聞の電子版「朝日新聞デジタル」が、日刊スポーツの購読者も月額1千円で利用できるようになる。7月2日からサービスを始める。
 朝日新聞デジタルの購読料は月額3800円(デジタルコース)。朝日新聞を宅配で購読していれば、紙の購読料プラス月額1千円(ダブルコース)で利用できる。このダブルコースを、全国の日刊スポーツ定期購読者(宅配)向けに拡大する。
 同様のサービスは、すでに沖縄タイムス那覇市)、山陰中央新報松江市)、十勝毎日新聞(北海道帯広市)の購読者向けにも行っている。
朝日新聞デジタル、日刊スポーツ読者も千円で利用可能に

 朝日新聞デジタルが紙媒体を購読していることを条件にプラス1000円で利用できる「ダブルコース」。これまで朝日新聞を購読していなくても、沖縄タイムス山陰中央新報十勝毎日新聞の3紙の購読者向けにもサービスを行なってきたが、7月2日より全国の日刊スポーツの定期購読者も対象となった。
[紹介ページ」⇒朝日新聞デジタルのご紹介
 申し込みには朝日新聞社の課金・決済システムである「Jpass」への登録が必要で、支払いはクレジットカードのみ。日刊スポーツは従来通り宅配している販売店から請求される。申込み日の翌月末までの最大2カ月の無料期間も変わらず用意されている。
 なお、日刊スポーツの媒体資料(PDF)によると、全国166万部のうち宅配読者は7割を占める。一般紙との併読が8割近いが、日刊スポーツ単独のみ購読という読者も14.2%となっており、この層が直接のターゲットとなるのだろう。
 これまでは「地方紙+朝日新聞デジタル」という形での展開だったのが、今回初めて「スポーツ紙+朝日新聞デジタル」という組み合わせを出してきた。販売チャネルの拡大の一環とはいえ、朝日新聞との併読率が29.7%と最も高い日刊スポーツを組み合わせたことには少し驚いた。紙の朝日新聞を契約解除して、ダブルコースにすれば、月々3000円程度の家計の節約になる。
 また、スポーツ紙特有の「季節読者(例:プロ野球のシーズンだけ購読すること)」への対策も気になるところ。こういった紙の読者向けサービスには、販売店による読者確認が欠かせないが、このような読者にも柔軟に対処できるのだろうか。朝日新聞販売店の場合はともかく、他系統の販売店の場合に申込み人確認だけでなく月々の確認も徹底できるのか気になる。販売店によっては日刊スポーツの紙を止めても、月1000円で朝日新聞デジタルが利用できるという状態になってしまうかもしれない。まあ、朝日新聞社としては内実がどうであれ、デジタルの契約数が増えていけばいいのだろうが…。