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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

河北新報、学生インターンを今夏実施 震災復興をテーマに21日間

 河北新報社がこの夏、初めて実施するインターンプログラム「被災地のいまに向き合う21日間 新聞記者と駆ける報道最前線」についてこのページで随時紹介、発信していきます。
 初回の今日は、まずは募集要項。ここをクリックしてください。募集チラシがPDFで、より詳細に見られます。
いよいよ始動です! | 記者と駆けるインターン

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 河北新報社は今年8月と9月に、東日本大震災の被災地に関わりを持つ大学生を対象にしたインターンプログラム「被災地のいまに向き合う21日間 新聞記者と駆ける報道最前線」を実施する。
 対象は青森・岩手・宮城・福島・茨城・千葉・栃木・新潟・長野出身またはその地域に大学に通学しているの大学生および大学院生で、8月6日から26日までの第1期と9月10日から30日までの第2期の2回に分けて募集する。参加費は無料で、期間中の現地宿泊費や昼食代、現地での交通費は支給される。
 プログラムはまず記者による取材の仕方や記事の書き方、写真の撮り方などを学んだ後、津波被災地や仮設住宅の視察、ボランティアを体験する。その後3人1組でグループを組み、取材テーマを決め、記者の指導を受けながら実際に取材・執筆を行う。
 日々の活動は河北新報社地域SNSサイト「ふらっと」内のブログに掲載され、最終的に優秀作3作を河北新報の夕刊に掲載する。
 第1期の応募締め切りは7月31日、第2期は8月31日となっている。
募集チラシ(PDF)
 学生にとって夏休みの21日間を費やすのはなかなか勇気の要ることだろうが、復興現場に足を運び、実際にそこで暮らす人々と向き合いながら、自分なりのテーマを決め、それを発表していくというのは貴重な経験となるに違いない。募集人員については特に記されていないが、滞在中の宿泊費や食事代も負担してくれるのは学生にとっては参加しやすい。
 対象者を被災地に関わりを持つ学生に絞っているのも、その後も震災からの復興を自分たちの問題として関わっていくための人材を育成する狙いがあるのだろう。そして、このプログラムを主催する河北新報社としても、これからの地域を支えるメディアとしてそのような人材と積極的に繋がりを持って行きたいという意図があるように感じられる。指導する記者たちにとっても、学生たちとともに寝食を共にし一緒に取材していくことで、自分たちが日々作っているメディアの今後を考える上で大きな刺激があるのではないだろうか。