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edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

「福井新聞パスポート」開始 共同通信の課金システム利用第1号

メモ

 福井新聞社は5月1日、会員管理課金システム「福井新聞パスポート」(https://passport.fukuishimbun.co.jp/)を開設した。
 共同通信社が加盟社からの要請を受けて構築した、会員管理課金システムを使った初めての試み。「福井新聞パスポート」に登録すれば、福井新聞社の提供するインターネットを利用したサービスが受けられる。
 「福井新聞パスポート」は利用者がクレジットカードを一度登録すると、カード情報を毎回入力せずに、いろいろなサービスが使える「シングルサインオン」が基本。パソコン、スマートフォン、従来型携帯電話(フィーチャーフォン)から入会登録できる。
 内田雅章メディア・システム局長は「従来の携帯電話向けサービスでは、課金は電話会社任せで、サイトの構築も電話会社に主導権が握られてきた。課金部分を自社で行うことで自由に料金やサイト設定をしたいというのが狙い」と説明する。
 (2012年5月14日付文化通信より)

 福井県の県紙・福井新聞が5月1日よりインターネット会員管理・課金システムを導入した。共同通信が構築したプラットフォームの利用第1号であり、地方新聞社の中でファーストユーザーとしてサービスを開始する。
 このシステムを利用したサービスの第1弾として、5月1日から「福井新聞Ladies倶楽部『&』(あんど)」を開始した。福井県内在住の20歳以上の女性を対象にした年額5000円の有料会員制度であり、会員には特典として会員限定イベントへの招待、コンサートチケットの割引、会員限定ツアー・セミナーの提供、店舗での優待クーポン、福井新聞文化センターへの入会金無料などがある。なお会員募集は5月31日まで。
[公式サイト]⇒福井新聞レディース倶楽部&は、福井県に暮らす活動的な女性を応援する会員制倶楽部です。
 また、7月以降に有料の「福井新聞スマートフォンニュース(仮称)」を立ち上げることが予定。さらに、無料で使えるサービスも計画中とのことだ。福井新聞未購読者でも「福井新聞パスポート」への登録は可能だが、読者限定のサービスもありえるとのこと。
 なお、元記事中にシングルサインオンの説明を「クレジットカードを一度登録すると、カード情報を毎回入力せずに、いろいろなサービスが使える」とあるが、「会員登録をすれば福井新聞社が今後提供するネット上でのさまざまなサービスを、サービスごとにログインする手間が省ける」とした方がいいように思う。(参考:ヘルプ(福井新聞パスポートQ&A) - 福井新聞パスポート
 朝日新聞社が自社の課金プラットフォームであるJpass(ジェイパス)を立ち上げ、沖縄タイムス山陰中央新報などに朝日新聞デジタルのセットコースを提供するなど、地方紙との積極的な連携を進める一方で、共同通信は早くから有料携帯・スマートフォンサイトの「NEWSmart」や、紙面イメージ配信の「NewsOasis*1」など様々なインターネット上プラットフォームを提供してきた。今回福井新聞社に提供した会員管理・課金プラットフォームのその流れとみて良い。
 ここ数年、日経の「日経ID」に始まり、朝日の「Jpass」、読売の「読売ID」など、ネット上で主流のGooglefacebookといったオープンなプラットフォームのIDではなく、自社ブランドのID体系でサービスを構築する例が目立つ。この「福井新聞パスポート」も、共同通信の基盤上ではあるが自社ブランドで行なっていることには変わりない。プラットフォームの制約から離れ、新聞購読者との繋がりをインターネット上でも維持していくためにはどうしても自社ブランドでの展開が必要なのだろう。
 せっかくなので試しに「福井新聞パスポート」の登録作業を途中までやってみたのだが、住所・氏名・生年月日・電話番号・職業を聞かれるのはともかくとして、(必須項目ではないが)業種や職種、勤務先役職、従業員規模、勤務先住所と電話番号、世帯年収まで聞かれるのには正直閉口した。一般的なネットサービスに比べ、登録に必要な項目が格段に多く、そもそもなぜそこまでの情報を提供しなければならないのかわからない。会員登録の際の大きなハードルになりそうな気がする。

*1:福井新聞も「[http://d.hatena.ne.jp/edgefirst/20111011/1318289521:title=県外向け電子版]」で参加している