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読売新聞、11月ABC部数で1000万部回復 震災以来8カ月ぶり

 読売新聞の11月のABC部数が、今年3月(1002万3967部)以来8カ月ぶりに1000万部を突破した。11月の部数は1000万7847部と前年同月比では0.2%の微減だが、東日本大震災発の影響による部数減少から、抜け出した。4月から10月までは990万部台が続いていた。
(2011年12月17日付新聞情報より)

 11月のABC部数が発表され、読売新聞がグループ全体(北海道・東京・北陸・中部・大阪・西部の合計)で1000万部を回復した。4月に前月比▲72,776と1000万部を割って以来、8カ月ぶり。
[参考]⇒読売、17年ぶりに1000万部割れ 被災各県地元紙も大幅減
 V字回復ともいえるその経緯は以下のグラフ参照。10月に前月比16,794部増、11月に49,554部増とこの2カ月で震災前の水準に戻していることがわかる。

 社の至上命題である「1000万部死守」を宣言どおり年内に達成させた執念はすさまじい。ライバルの朝日は前年同月比で▲183,633部で、震災以降も微減傾向が続いているのに対し、読売のこの秋の鞭の入れ方は恐ろしいほどだ。数は力なのだろうが、それにしても…。
 なお、10月〜11月の毎日・産経の部数にわかりやすい動きがあった。

毎日新聞 前月比 産経新聞 前月比
9月 3,405,819 -7,224 1,595,002 -2,680
10月 3,469,026 63,207 1,656,124 61,122
11月 3,412,338 -56,688 1,598,192 -57,932

 10月に毎日が前月比で62,359増、産経も61,122増と部数が大幅に増加しているものの、11月には毎日56,688減、産経57,932減と、10月の増加分の大半が吹き飛んでいる。「1カ月だけでいいから…」という必死の営業活動なのだろうが、ここまで露骨に数字に現れているのには驚いた。1割でも残ってくれればいい、ということなのだろうか。