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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

新聞協会賞、毎日・岩手がダブル受賞 編集部門6件中5件が震災報道

 日本新聞協会は7日、2011年度の新聞協会賞8件を発表した。編集部門6件のうち5件が東日本大震災関連で、岩手日報社の写真企画「平成三陸大津波 記者の証言」、同社と河北新報社の一連の震災報道、毎日新聞東京本社の大津波襲来の瞬間を捉えたスクープ写真、日本放送協会の仙台平野を襲う大津波の中継が受賞した。
 毎日新聞東京本社は「力士が八百長メール」のスクープでも受賞した。
ライフ :日本経済新聞

 9月7日に2011年度の新聞協会賞が発表された。今年最大のニュースが東日本大震災であることは疑いないため、編集部門6件のうち5件が震災関連の報道。被災地の地元紙である岩手日報が写真と企画部門でダブル受賞、河北新報が企画部門で受賞した。また、毎日新聞社がニュース部門と写真部門でダブル受賞を果たしている。該当の写真はこちらだが、津波襲来時の猛々しさが存分に伝わってくる写真だ。
【編集部門】

  • 岩手日報社の写真企画「平成三陸大津波 記者の証言」
  • 岩手日報社の「東日本大震災一連の報道〜31世紀への証言〜」
  • 河北新報社の一連の報道「東日本大震災
  • 毎日新聞東京本社の「3.11 大津波襲来の瞬間」のスクープ写真
  • 日本放送協会の平野を襲う大津波の中継
  • 毎日新聞東京本社の「力士が八百長メール」のスクープをはじめ大相撲八百長問題を巡る一連の報道

【経営・業務部門】

【技術部門】

 受賞理由については以下のリンク先に詳細がある。
[受賞作と理由]⇒新聞協会賞受賞作|日本新聞協会
 受賞各社の記事へのリンクはこちら
[河北]⇒河北新報社に新聞協会賞 震災報道を評価
[毎日]⇒新聞協会賞:毎日新聞社、ニュース部門と写真・映像部門でダブル受賞 - 毎日jp
[NHK]⇒津波映像などに日本新聞協会賞 NHKニュース
[岩手]⇒新聞協会賞と新聞広告賞受賞 震災関連で岩手日報社
 共同通信の英語子ども新聞は非常に多くの加盟紙で利用されており、子ども新聞ブームの高まりを反映したものとして妥当だろう。
 もし東日本大震災がなかったら…ということになると、朝日新聞のウィキリークス報道や読売テレビ尖閣諸島での中国漁船衝突事件映像流出の海上保安官スクープなどが候補になっていたのだろうか。以下のリンク先に応募作があるが、それぞれがどんな報道なのかどんな企画なのか、眺めているだけでも興味がわく。各社のウェブサイトで企画なり記事なりを掲載している場合は、直接リンクを貼ってくれればもっといいのにと思う。
[候補一覧]⇒新聞協会賞応募作品|日本新聞協会
(追記 2011/9/15 9:00)
 今一度応募作品のリストを眺めてみたら、沖縄の2紙が企画部門で出し過ぎじゃない? と思えるほど多数の応募作を出していた(沖タイ5、琉球3)。もちろんそれぞれ自信のある企画だから選考に応募したのだろうが、オリンピックじゃあるまいし、社として自信を持って推せる企画に絞った方が印象が良いのではと思ってしまった。