edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

産経、サンスポやZAKZAKなど4サイトをスマートフォンに最適化

 株式会社産経デジタルは5日、同社が運営するニュースサイトで、表示をスマートフォンに最適化したと発表した。「イザ!」「サンスポ・コム」「ZAKZAK」「SankeiBiz」の4サイトが対象。iPhoneAndroidスマートフォンの画面サイズでも見やすくなった。
 従来は、スマートフォンブラウザーから閲覧するとPC向け画面がそのまま表示され、横方向のスクロールが必要になるなど、スムーズに閲覧するのが困難だった。
産経デジタルの「ZAKZAK」「イザ!」など4サイト、スマホ表示に最適化 -INTERNET Watch

 7月20日に日経電子版がスマートフォンのウェブブラウザに最適化したことをメモしたが、産経デジタルはそれを遡ること半月前の7月5日に自社が運営する4サイトをスマートフォンでの最適化表示に対応させていた。
 対応させたのは、「イザ!」「サンスポ・コム」「ZAKZAK」「SankeiBiz」の4サイト。コンテンツはPC版全てが見られるのではなく、それぞれ四つのジャンルに絞っている。
 なお、「イザ!」を除く3サイトは、それぞれのPC版トップページURLに次に「/smp/」を入力することでPCからでも閲覧できる。「イザ!」については、同じURLでスマートフォン向けのページを出力させているため、スマートフォンでアクセスしないと見ることができない。

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 日経電子版はIDとパスワードを入力しなければ8月以降利用できないが、産経の4サイトは無料で閲覧可能。それぞれ経済・スポーツ・夕刊紙・ニュース&ブログといったジャンルのウェブサイトであり、電波の届くところであれば、電車やバスで通勤・通学中の情報収集(もしくは暇つぶし)にピッタリのコンテンツといえる。
 無料サイトということで、各サイト内にはスマートフォンに適した形態の広告がたくさん貼られている。爆発的に普及しつつあるスマートフォンでのウェブ閲覧時間が多くなれば、それに連れて広告が伸びていくのも自然の成り行きだろう。これまでのウェブサイト運営でほぼ無料路線を貫いている産経としては当然の戦略と言える。ただ、他社からしてみれば「スマートフォンでも無料路線か…勘弁してよ」というため息も聞こえてきそうだ。
[参考]⇒スマートフォン向け広告、着々成長、消費者向け企業で高まる関心 - bizmash!:@nifty
 スマートフォン広告で少し気になるのは、画面を直接タッチ&スライドして操作するという特性上、誤ってクリックする確率が高くなるであろうこと。短期的にはアドネットワークや媒体側は収益上がって嬉しいかもしれないが、出稿する広告主側としては嬉しいことではないだろう。そのあたりの対策はどうなっているのだろうか。