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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

北海道新聞、iPhone向けニュースアプリ公開 アップルの月額課金モデル利用

 株式会社北海道新聞社(社長:村田正敏、本社:札幌市中央区)は6月1日、米アップル社のスマートフォンiPhone(アイフォーン)などの端末で専用アプリケーションソフトウェアを用いて北海道新聞のニュースが読める「北海道新聞 NEWS&SPORTS」の配信を始めます。
 当社は、従来型携帯電話で有料ニュースサービス「道新&道スポ」をご提供していますが、スマートフォンに切り替えた利用者の方々から「スマートフォンでもニュースを読みたい」とのご要望を多数頂き、対応アプリを開発しました。
 「道新&道スポ」と同じニュースを閲覧できるほか、電話の待機時でもニュース速報やプロスポーツの試合結果を画面に表示するプッシュ通知機能を搭載。購読料の支払いは、更新手続きが不要な自動継続を採用しました。
 アプリはiPadと共通で、記事表示は画面サイズに合わせて変化します。
北海道新聞社、iPhoneなど向けニュースアプリ「北海道新聞NEWS&SPORTS」のサービス開始(日経プレスリリース)

 北海道新聞iPhoneiPadといったアップルの端末で利用できるニュースアプリを6月1日に公開した。「北海道新聞 NEWS&SPORTS」という名称で、アプリ自体はAppStoreから無料でダウンロードできる。各記事の見出し一覧までは無料だが、記事本文を閲覧するためには月額350円の料金が必要。
【公式】⇒iPhone・iPad向けニュースアプリ 北海道新聞NEWS&SPORTS:Doshin web(北海道新聞)
【ダウンロード】⇒iTunesプレビュー:北海道新聞NEWS&SPORTS 
 用意されるコンテンツは、ニュース・スポーツといった記事や、天気予報、プロ野球の全試合速報。また、重大事件や応援しているチームの結果をプッシュ通知してくれる機能や、アプリを立ち上げている間ニュースを定期的に更新することで、電波の届かないところでも記事を読む機能もある。
 あまりPRされていないが、個人的な注目点はアップルが2月から開始した「月額課金システム(サブスクリプションサービス)」を採用したところ。これまでのAppstoreを利用したニュース系アプリの課金は「1部単位」のような購入方法か、「30日間」といった期間の利用権を買うというやり方がほとんどだった。この場合、期間終了後も利用継続するためには、ユーザーの意志で購入させなければいけなかった。
 これに対し月額課金システムでは、ユーザーが「自動更新」を設定している限り自動的に課金されていく(アップルの取り分30%は変わらない)。いわゆるiモードEZWebのような従来の携帯公式サイトの課金方法と同じである。新聞社や出版社でこの課金方式を導入したのは北海道新聞社がおそらく初めてではないだろうか。
 なお、朝日新聞デジタルやMainichi RT、デイリースポーツはIDを独自に用意し、課金は別で行う形を取っている。アップルのシステム上で全て完結する便利さを取るか、システムを別に用意するコストは増えるがIDを共用することでPCなどマルチデバイスで利用できるメリットを取るか。各社判断が分かれるところだ。