edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

河北新報、ビューンで震災特別版の配信開始 スマートフォンやタブレット端末向け

 河北新報社は、iPad(アイパッド)などの多機能型端末向け記事配信サービス「ビューン」に18日からコンテンツを提供する。
 サービス名は「河北新報ビューン版 3.11大震災 巨大津波が襲った」。3月11日に大地震に見舞われた宮城、東北の震災関連情報を柱に届ける。記事は、河北新報朝夕刊掲載の記事のほか、河北新報社が運営するSNS「ふらっと」のブログやトピックスなどソーシャルネットワークから生まれるコンテンツを取り上げる。配信は祝日、新聞休刊日などを除く月―土曜日の夕方。原則20ページ。
⇒河北新報 東北のニュース/多機能端末に記事配信 河北新報社、18日サービス開始

 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県を拠点にする地方紙・河北新報社が、ソフトバンクグループのコンテンツ配信システム「ビューン」にて、記事の配信を開始する。東北の震災関連情報を柱にし、河北新報の朝夕刊に掲載された記事・写真のほか、河北新報社が運営するSNS「ふらっと」のブログからのコンテンツも盛り込むとのこと。

 ビューンは「新聞・雑誌読み放題」を銘打って始められたサービス。月額350円(iPadは450円,
ソフトバンク携帯は315円)を支払えば、iPhoneAndroidといったスマートフォンiPadのようなタブレット端末で40媒体もの雑誌・新聞記事やテレビのニュースを閲覧できる。なお、新聞社としては毎日新聞・スポーツニッポン・西日本新聞・デイリースポーツに続く5社目の参加。それぞれの社は紙面をそのまま提供するのではなく、ビューン向けに再構成した紙面画像を作り提供している。雑誌の場合は抜粋というパターンが多い。
 今日18日が配信開始日ということで、早速見てみることにした。
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 分量は20ページあり、基本的に1ページに1記事の横組み構成。社説やコラム、被災地の現状を伝える記事・写真のほか、SNSに投稿されたボランティア団体の方の現場報告や、「余震の中で新聞を作る」という編集委員の方のレポートもある。
 目的としては、被災地ではない地域へ向けての情報発信ということだろうか。被災地の生の声を伝える手段として様々なチャネルを使っていこうという意識が感じられる。ウェブサイトでは細切れになりがちな情報を、1日1回まとめて遠隔地へ配信していくことで、有料電子媒体の新たな価値付けにつながっていくことを期待したい。
 プラットフォームであるビューンとしても、今まさに全国からの関心が集中している地域の情報が入ったことで、サービスの大きなPRにもなっているように思える。おそらくビューンのコンテンツラインナップの中でもかなりアクセスを集めるのではないだろうか。