edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

読売・発言小町とサークルKサンクス、コンビニスイーツでコラボ企画

 読売新聞のニュースサイト「YOMIURI ONLINE」内の女性向けサイト「大手小町」とサークルKサンクスは2月24日から、共同で開発したデザート「シェリルドルチェ卵たっぷり堅焼きプリン」を、全国のサークルKサンクス6270店で発売する。
 「大手小町」内の掲示板「発言小町」で「次に流行するコンビニスイーツ」を問いかけたところ、「昔ながらの固めのプリン」という意見が多かったことが開発のきっかけ。ユーザーの様々な意見を取り入れながら、約3カ月で完成にこぎつけた。
 新商品には全卵、砂糖、ホイップクリームを加え、“卵感”を出しつつも乳味やなめらかさが感じられるのが特徴。通常のプリンより固く焼き上げ、しっかりとした食感となつかしい味に仕上がっているという。(後略)
 (2011年2月19日付新聞情報より)

 読売新聞の女性向けサイト「大手小町」とサークルKサンクスが、コンビニスイーツを共同で開発し2月24日から全国で販売を開始した。名称は「シェリルドルチェ 卵たっぷり堅焼きプリン」で、1個220円。
 2010年11月に、サークルKサンクスから依頼を受けた発言小町の編集部からのトピとして「次に流行るコンビニスイーツは何だと思いますか?」が立てられ、続きの「皆さんの「固めのプリン」に対するこだわりを聞かせてください。」を経て、およそ3カ月で完成・販売となった。
ついに来た! 「堅焼きプリン」発売 : 小町ラボ : ショッピング : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 ちょうど近所にもサンクスがあったので、マンガ週刊誌を立ち読みに行くついでに買ってみた。チルドデザートコーナーの一角に、「今、食べたいのは“堅めのプリン”だった」「“発言小町”に寄せられたリアルな意見から、渾身のプリン誕生”というPOPとともに、「卵たっぷり堅焼きプリン」が陳列されている。
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 袋から出すとこんな感じ。四角く平べったいつくりで、カラメルソースがあふれんばかりに。堅めの食感で、卵の味がしっかりする。味は濃厚だが甘さはそれほどでもなく、いわゆる昔ながらのプリンとなっている。
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 開発の元になった発言小町「堅焼きプリンのこだわりを教えて下さい」トピを読んでいると、どうやら最近のなめらか・ふわふわプリンに飽き飽きしたユーザーが、「堅めで、卵の味がしっかりしたプリンが食べたい」「苦味のあるカラメルソースがプリンからにじみだすくらいにして欲しい」「味は濃い目で」といった声が生かされたようだ。
 これまでテレビ番組などではよく「番組タイアップ商品」が作られてきたが、新聞社のウェブサイトでこういったユーザー参加型の商品開発が進められるというのは珍しい。流行の言葉を使えば、単に広告を「露出」させるだけではなく、広告主からの情報発信にユーザーを関与・選択・共有させていくことで絆を強めていく「エンゲージメント」の取り組みの一つといえるのだろうか。スイーツの完成報告や事前の試食会の模様も記事となってウェブに掲載されている。全国に店舗を持つコンビニチェーンと、30代女性に広くリーチする媒体がお互いの強みを生かせているように感じた。
 ちなみに、身近なリアル30代女性に食べさせてみたところ、「私はふわふわプリンの方が好き」とのことで、評価は芳しくなかった。個人的にはおいしいと思ったが、220円はちょっと高いという感想。