edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

北海道新聞、雪まつりに合わせ初音ミク特集

 2月7日から13日まで、札幌市の中心部である大通公園などで開催されている「第62回さっぽろ雪まつり」。期間中の観客数は200万人を超えると言われる大イベントで、大通公園のほぼ横に本社を構える北海道新聞も後援に名を連ねている。
 そんな中、北海道新聞ウェブサイト「どうしんウェブ」のロゴが、期間限定で「雪ミク」バージョンにアレンジされている。アニメ調のキャラクターとタイアップさせた例は、あのアレンジ好きなasahi.comでも見たことはない。ずいぶん思い切ったことをするなあと感じた。
20110211151354(クリックで雪まつり紹介ページへ移動)
 この「雪ミク」とは、ネット上のバーチャルアイドルである「初音ミク」をモチーフに、雪まつりの会場にソフト開発販売会社クリプトン・フューチャー・メディア(本社札幌)が登場させたキャラクター。「初音ミク」とは2007年に発売されたパソコンソフトで、メロディーと歌詞を入力すると女性の声の合成音で歌ってくれるのだが、これが「本当に人が歌っているようで感動した」「音楽作りの夢を取り戻してくれた」と評判になり、昨年12月には札幌市がまちの魅力をアピールする協定を結び、市長が「初音ミクは世界中で愛される大スター」と言わしめるほどの人気となっている。
 北海道新聞も自社サイト内の雪まつり特集ページ内にこの「雪ミク×どうしんウェブ」コーナーを設け、「初音ミク」に関する関連記事を掲載したり、パソコン用にダウンロードできる特別な壁紙を掲載する展開。動画コーナーでも「さっぽろ雪まつりに雪ミクの氷雪像」というニュースを掲載するなど、ウェブ上でも力を入れて紹介している。
 どうしんウェブに掲載された記事を読んでいると、雪ミクの限定フィギュアを買うために徹夜するファンが出るなど大きな注目となっているようだ。このような特集コーナーを企画した北海道新聞も、ウェブ上でどうしたら話題になり、人を集めることができるかということをよく心得ているように感じる。地方の新聞社としても、こういった若い世代に受け入れられるサービスを送り出す地元企業を手を組んでいくことは、今後ますます重要になっていくに違いない。