edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

無料の産経新聞iPhone版、累計200万ダウンロード突破

 産経新聞iPhone版は、iPhoneで産経新聞の朝刊(東京本社発行の最終版)が閲覧できる専用アプリです。2008年12月にリリースされて以来、多くのユーザーの皆様に支持され、この年末年始に総計200万ダウンロードを達成いたしました。アップル社の2010年集計によると、無料アプリ部門でニュースアプリとしては1位、総合でも7位のダウンロード数を記録。総合でベスト10に入ったニュースアプリは産経新聞iPhone版だけです。
産経新聞iPhone版アプリ200万ダウンロード達成!(PDF)

 産経デジタルがサービスする産経新聞のiPhone版が、年末年始にかけて累計200万ダウンロードを達成した。2008年12月の開始以来、約2年での到達となる。4月の産経デジタル・近藤社長へのインタビューでは、「二百数十万台のうちの4〜5割の方に一度は触っていただいた印象」とのことなので、その時点を80万〜100万と推定すると、それから8カ月でさらに100万と、順調にダウンロード数を増やしていることになる。
 なお、この数字は今までダウンロードされた累計であり、ダウンロード後、すでに削除したユーザーの数も含まれているとのこと。
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 昨年の12月16日に「ありがとう もうすぐ200万ダウンロードキャンペーン(PDF)」を開始し、アンケートに答えることで200名に商品をプレゼントするキャンペーンを行っていた。iPhone版紙面で行っていたカウントダウンでは、年末年始の期間は1,975,758ダウンロードでしばらく止まっていたが、1月5日に確認したところ2,022,855となっており、あっさりと200万を突破したようだ。
 無料で新聞紙面を丸々読めることを武器に、着実にダウンロード数を増やしてきた産経新聞iPhone版。確かにたまに地下鉄で読んでいる人も見かけるようになっている。ビデオリサーチインタラクティブが昨年6月に行った調査(PDF)では、iPhone所有者の65%がインストールしており、特に男性の割合が高いという結果が出ている。
 しかし、「なぜiPhone版は無料なのか」という複雑な思いは消えない。昨年5月に開始したiPad版は30日1500円と値段がつけられている。違いは基本的に画面の大きさだけであり、配信されるコンテンツそのものは同一のもの。突き詰めてしまえば、記事および紙面というコンテンツそのものに価値を持たせているのではなく、機能と利便性、そして「より多くの人に見られているかどうか」を基準として値段付けがされていることになる。それで本当に産経新聞で紙面を作っている人は納得しているのだろうか?