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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

読売新聞、発言小町大賞2010を発表 最も心に残った投稿を選出

 発言小町で2010年に立てられたトピックスの中から、今年一番心に残ったトピックをユーザーと選ぶ発言小町大賞2010。
 パソコンと携帯ユーザー計950人から寄せられた投票を基に、編集部で最終選考した結果、第1回ベストトピ賞には、「他人の何気ない一言に助けられた」(トピ主:ふくろうさん)が選ばれました。
 「他人の何気ない一言に助けられた」は、落ち込んでいた際、タクシーの運転手さんからかけられた何気ない一言に救われたというトピ主、ふくろうさんの体験が、幅広い共感を呼び、同じような体験の投稿が殺到。ユーザーに「世の中って捨てたものじゃないな」という気持ちを改めて抱かせてくれたという点が高く評価されました。
発言小町大賞2010 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 新年あけましておめでとうございます。本年も当ブログをよろしくお願いいたします。
 さて本年1つめのメモは、昨年末の出来事ではあるが、読売新聞が昨年の12月19日に発表した「発言小町大賞2010」について。読売新聞の女性向けウェブサイト「大手小町」の中で展開されている読者投稿型の掲示板「発言小町」に寄せられたトピック(投稿)の中から、最も一番心に残ったものをユーザーとスタッフが選んだ。このような企画は今年が初めてとのこと。
 他にも、「胸キュン賞」「あっぱれ賞」「涙ポロリ賞」「なるほど賞」「大爆賞」の各部門賞が発表されている。大賞と各部門賞のトピックは以下のリンクから。

 悪質な投稿を排除するため、事前にチェックする掲示板としては(自分の知る限り)日本で最も盛り上がっていると思われる読売新聞の「発言小町」。Google Ad Plannerでも月間訪問者350万人、ページビュー1億1千万に達する規模だ。産経の運営する「イザ!」を筆頭に、新聞社ウェブサイトでもユーザー参加型コンテンツをメインにしたものは珍しくなくなったが、事前チェック型でここまで盛り上がっているのは他に例がない。「紙もデジタルも」の朝日ではなく、「紙の新聞が中軸」を貫く読売からこういったネット文脈にあったコンテンツが生まれたというのは皮肉な感じすらする。
 また、最近では携帯電話での閲覧にも力を入れているようで、媒体資料(PDF)によると月間6千万PVを突破したとのこと。しかも、PCなら無料のコンテンツをケータイサイトでは月額105円を取っている。一見不思議に思うが、ユーザーの「自分の好きなコンテンツを、自分の好きな道具で見たい」という欲求からすれば理解できる。あるいは、ケータイ版独自の機能として自分の投稿が掲載された時点でメールが送られるサービスがあるが、自分の投稿がいつ掲載されるか知りたいという、事前チェック型掲示板の副産物ともいえる要望に応えていることも逆にいい影響を与えているのかもしれない。
 ところで、少し気になったのが以下の賞品に関する記述。

 発言小町は会員制の掲示板でないため、トピ主を特定して賞を授与することが困難です。そのため、今回投票していただいたユーザーの皆さまの中から抽選で、1万円の商品券を10名様に、1000円のクオカードを50名様に送らせていただきます。
発言小町大賞2010 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 あれっ、発言小町って投稿するときにメールアドレス登録するんじゃなかったっけ? トピ主のメールアドレスに「あなたが賞に選ばれました! ついては賞品を送りたいので住所を教えてください」と送ればよかったのでは。せっかく賞を決定したのに、受賞作の投稿者に何もないというは少し寂しい気がする。