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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

中日スポーツ、iPadアプリ「熱中i競馬」で中央競馬全レースの出走表配信

 中日新聞社は20日から、米アップル社の多機能端末「iPad(アイパッド)」向け限定で、中央競馬の出走表(馬柱)「熱中i競馬」を配信しました。26日は有馬記念、手軽に持ち運びできるiPadで今年最後のドリームレースの予想をお楽しみください。
 「熱中i競馬」は中央競馬各競馬場のメーンレースはもちろん、競馬開催の前日からは1レースからの全レース馬柱をカラーで配信します。出走馬の基本情報、過去の成績、独自集計した人気指数、分析データに加え、中日スポーツ東京中日スポーツ「熱中競馬」スタッフが独自の取材と豊富な経験を基にして付けた予想印もお届けします。
 購読に必要な専用ソフト(アプリケーション)はアップル社のアップストアから無料でダウンロードできます。購読料は最初の30日間は無料、その後、1カ月(30日間)350円(消費税込み)です。
中日スポーツ:ページが見つかりませんでした(CHUNICHI Web)

 中日スポーツiPad中央競馬全レースの出走表を見られるアプリの配信を12月20日に開始した。アプリ自体は無料でダウンロードでき、起動してから30日は無料で利用できる。以後、30日あたり350円ごとの課金形式。
 機能はいたってシンプルで、レースに出走する馬の様々な情報を表現した馬柱がiPadの画面で表示できるというもの。重賞レースなどは週の初めから見ることができ、開催前日からは全レースのものを見ることができるようになる。競馬専門紙(競馬ブックやエイトなど)ではない普通のスポーツ紙では全レースの詳細な出走表が全て掲載されることはないので、今まで紙面では掲載できなかったコンテンツを有効活用しているとも言える。
 また、中日スポーツ東京中日スポーツの競馬記者による独自の予想(◎本命○対抗▲単穴△連下など)もわかる。早速今週末のメーンレースである有馬記念の馬柱を見ることができた。じっくり読むと、独特なスタイルの表の中にたくさんの情報が盛り込まれているのがわかる。ダウンロードは以下のリンクおよびスクリーンショット画像から。
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 ちなみにアプリをインストールしようとしたところ、「あなたは18歳以上ですか?」の警告が出た。一瞬戸惑ったが、用途を考えれば納得。未成年は馬券買っちゃいけません。
 競馬の馬柱をパソコン画面で見られるものとしては、産経の「競馬エイトView」(1部あたり500円)がある。また、iPhoneアプリでは「日刊ゲンダイ競馬アプリ」(30日1000円)があるが、この「熱中i競馬」はiPadでの閲覧に特化したアプリとなっている。16頭が並ぶ大レースであれば、やはりiPadくらいの画面の大きさがあった方が見やすい。値段も30日350円と、前の2つと比較するとかなり良心的と言える。ダウンロードしたデータは端末内に保存されるようなので、wifi版のiPadでも競馬場へ持って行くことができそうだ。あとは狙い目を赤ペンで記入できる機能が欲しいところ。表示がたまにもたつくことがあるのも少し気になる。
 結局のところ、スマートフォンiPadなどの端末のアプリに利用者が求めるのは「ツール」としての便利さ。「あれもこれも」ではなく、「このアプリはこういう機能が便利です」と利用者に訴求できることが重要であり、その命題に向けていかに効率的にアプリを作り運用していくかが肝心なのだろう。中途半端な機能を盛り込んでも、わずかな手間で他のアプリに移られてしまうのだから。
 彼女と二人で競馬場に行って、iPadをさっと取り出して出走馬と予想印とチェックすれば、「カッコいい!」とイチコロ(死語)という展開がありえる…わけないか。