edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

朝日、auのデジフォトフレームに「今日は何の日」写真やニュース配信

 KDDI沖縄セルラーは、デジタルフォトフレーム「PHOTO-U SP01」向けコンテンツとして、朝日新聞社の写真を配信する「今日は何の日?」を12月1日より提供する。利用料は月額315円または年額3150円。
 今回配信される「今日は何の日?」は、朝日新聞社が保有する写真から、毎日その日にちなんだ写真が1枚送信されるというもの。同サービスは「お届け確認コース」で提供され、デジタルフォトフレームで写真を受信した際、特定のボタンを押すことで、メールが届いたことを知らせる「お届け確認メール」機能と組み合わせて利用が可能。KDDIでは、「離れて暮らす家族の見守り用」として同コンテンツを展開する。
auのフォトフレームに受信確認機能付きの写真コンテンツ - ケータイ Watch  

 EZニュースEXや電子書籍事業などで連携を深めている朝日新聞社KDDI。auのデジタルフォトフレームに、朝日新聞社が保有する様々なニュース・出来事に関する写真の中から、「その日は何があった日か?」を配信するサービスを開始した。料金は月額315円または年額3150円。ちなみにこの料金とは別にデジタルフォトフレームの料金(月額390円)が必要であり、有料コンテンツ配信の一つとして位置付けられる。
 サンプルを見ると「三億円事件発生」や「『およげ!たいやきくん』発売」「路面電車最後の日」などの写真と短めの記事が配信されるようだ。戦前〜戦後の懐かしい写真が多そうな印象がある。
 また、紹介ページでは「朝日新聞ニュース」を近日中に配信する予定がある旨も記載されている。48文字以内の速報ニュースが常に20本表示され、最短で1時間に1回の頻度で自動的に更新されるとのこと。パソコンやケータイのインターネットサービスを使わない高齢者にとっては受けるかもしれないサービスだ。せっかくなら緊急地震速報も表示できたらいいんじゃないだろうか。
 デジタルフォトフレームという商品自体が離れて住む高齢者に子どもが孫の写メールを送るために使われるケースが多いそうだ。このサービスでは一歩進めてメールが届いたら特定のボタンを押すことで、送信者に受け取ったことが伝わり、安否確認ができるようにもなっている。そういう一人暮らしの高齢者がサービスの主対象という意味で、提供するコンテンツも昭和時代の懐かしい出来事が選ばれたのだろう。
 新聞発行を中核に据えつつも、保有するコンテンツをそれぞれのユーザーや媒体に合わせて、最適な形で配信していくという朝日新聞社のデジタル戦略の一端が垣間見れる。