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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

朝日の電子書籍「WEB新書」がスマートフォンに対応 毎日新聞も参加

朝日新聞社は1日、有料コンテンツ配信サイト「Astand(エースタンド)」で配信するクラウド型の電子書籍コンテンツ「WEB新書」で、スマートフォン版の提供を開始した。
 「WEB新書」は、新聞や雑誌のニュース解説や連載・特集を、5000字前後にまとめた「記事切り売り」型の電子書籍コンテンツで、ウェブブラウザーからの閲覧・購入に対応する。スマートフォン版ではiPhone/iPadブラウザーに対応し、目次ジャンプ機能や文字サイズ変更機能などを備え、読みたい個所を最適な文字サイズで閲覧できる。表示内容はその都度読み込むクラウド型コンテンツのため、PCで購入したWEB新書をスマートフォンから閲覧することも可能。
 商品の価格は1タイトルあたり210円。PC版では縦書きと横書きの切り替え、文字サイズの変更、自動文字送り機能などを備える。
 また、1日には毎日新聞社が「WEB新書」のコンテンツ提供元として新たに加わった。毎日新聞社では、「毎日新聞」「サンデー毎日」「週刊エコノミスト」の3媒体からコンテンツを提供。1日には「ネット時代のメディア・ウオーズ1」「『英語の社内公用語化』が進む理由」など5点を発売した。
朝日新聞社の電子書籍「WEB新書」スマートフォン版提供開始、毎日新聞社も参加 -INTERNET Watch

 今年の4月に開始した、朝日新聞社の有料コンテンツ販売プラットフォーム「Astand(エースタンド)」内の1コーナーで、新聞や雑誌に掲載された連載記事や特集記事をまとめた「WEB新書」がiPhoneなどのスマートフォンに対応した。
 独自のアプリケーションをインストールするのではなく、スマートフォン用のウェブブラウザに最適化された画面で閲覧できる。また、“クラウド型”の電子書籍販売サイトということで、一度購入した記事はPCとスマートフォンのどちらでも見られるようになる。
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 販売されるコンテンツは、過去の連載記事や特集をひとまとめにし5000字程度の分量の記事テキスト+写真。価格は1本(1特集)あたり200円前後が多い。10月4日の人気ランキングベスト3は以下の通り。

  1. 週刊朝日検察よ、どう責任を取るのか
  2. AERA「本当の性愛は50歳から始まる
  3. 朝日新聞「激震 鈴木宗男『退場』 北の大地の行方は…

 また、これまで参加社は朝日新聞のほか文芸春秋、ダイヤモンド社、講談社、時事通信であったが、今回毎日新聞社が参加することになった。毎日新聞に掲載された大治朋子記者の連載記事「ネット時代のメディアウォーズ」や、サンデー毎日週刊エコノミストなどの記事を購入することができる。
 毎日新聞社が朝日新聞社の用意した“書店”で商品を売るというのは一昔前なら考えられなかったことだが、もはや「どこで売るか」というはほとんど問題にならないのだろう。記事を「コンテンツ」として切り売りしていくならば、販路は広ければ広いほうがいいに違いない。ユーザーにとっては最も自分が使いやすいサイトでコンテンツを入手できることが重要だからだ。
 とはいえ、新聞の強みは個々のコンテンツの質だけでなく、それらをまとめた「パッケージ性」にあるという考え方も強い。毎日新聞はその強みをどう考えているのだろうか? それともヤフーやライブドアといった大手ポータルに産経と並んで積極的に記事を出していることからも、「コンテンツ提供」に特化していくつもりなのだろうか?