edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

読売、iPhoneクイズアプリ「グルメ検定」を連続リリース ヨリモのコンテンツ流用

 ヨリモで人気の「グルメ検定」コーナーが、iPhone(アイフォーン)アプリになりました。第1弾は、全国の丼(どんぶり)ものにスポットを当てた「ザ・丼検定」です。
 日本各地のご当地グルメをテーマにしたヨリモ「グルメ検定」の内容を、ソフトで手軽に楽しめるようにしました。「ザ・丼検定」では、北海道、東海、九州、関東、関西、東北の順で各5問が設定され、全問正解すると次の地域に進める仕組みです。ぜひ全国制覇を目指してトライしてみてください。
 ヨリモでは、今回の「ザ・丼検定」配信以降も、「グルメ検定」シリーズとして続々とiPhoneアプリを発表する予定です。
yorimo : iPhoneアプリ「ザ・丼検定」配信! 半額セール実施中

 読売新聞の会員制サイトのコンテンツの一つである「グルメ検定」のコーナーがiPhoneアプリとして有料で販売されている。7月28日に第1弾の「ザ・丼検定」がリリースされたのに続き、8月31日に第2弾の「ザ・麺検定」のアプリがリリース。115円と「衝動買いできる金額」だったので購入してみた。
iTunes App Store で見つかる iPhone、iPad、iPod touch 対応 ザ・麺検定
iTunes App Store で見つかる iPhone、iPad、iPod touch 対応 ザ・丼検定
 アプリの形式は単純で、各地域から5問ずつ出題される問題に、4択で答える。全問正解すると、次のレベルに上がるというもの。問題の内容としては、「名古屋名物の一つであるあんかけスパゲティの『あん』は、何をベースに作られたものか?」や「出雲そばのの食べ方の一つである『割子そば』が、3〜5段の重箱に分けられている理由は?」といったもの。解答にはその郷土グルメに関する解説がついている。
 なお問題は30問しか収録されておらず、有料アプリにしては物足りなさを感じる。また、有料アプリなのに広告が入っているのは少し納得いかん。
20100901002154 20100901002153
 読売はこれまでiPhoneアプリとして日本語の雑学を学べる「校閲道場」と、このグルメ検定シリーズをリリースしているが、見る限り元になっているのは同じクイズアプリで、コンテンツの内容を入れ替えただけのように感じる。ヨリモには全国の魅力的な弁当を紹介する「ヨリ弁検定」や、調味料を紹介する「ヨリ味検定」などもすでに展開されており、今後も追加していくことができる。クイズアプリというのはそれほど求められる機能は変わらないのだから、1回作ってしまえば活用が可能なのだろう。
 過去に制作したコンテンツをフルに活用し、なるべく低コストで商品に仕上げてデジタルで販売するという手法だが、これはこれで賢いやり方のように感じる。小遣い稼ぎにしかならないかもしれないが、実際にAppStoreで販売することで得られる経験は大きいものがあるだろう。そう考えれば、広告が入っているのも「iPhoneアプリ内の広告配信の実験」と捉えることもできる。「あくまで紙にこだわる」とトップが声高にアピールする反面、こういう柔軟性の高さは実に興味深い。