edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

九州7紙合同の温泉施設紹介サイトがリニューアル

 大分合同新聞社など九州の7新聞社でつくる「プレス9」が運営するパソコン版サイト「九州温泉プレス」は、17日から会員制を導入する。会員へのお好み情報のメール配信など利便性の向上を図る。
 温泉プレスは九州の人気温泉施設や宿約1240カ所を掲載している。掲載された施設・宿の中には抽選で半額宿泊券を購入できるところもあり、料金割引や料理のランクアップなど平日のお得プランを紹介している。各県のエリア別や、「バイキング」「貸し切り風呂」といった条件でも検索できる。
 会員登録は住所、氏名、メールアドレスなどの基本情報と合わせ、好みの温泉地などを入力する。希望者には随時、好みに沿った情報をメールで届ける。
 半額宿泊券の購入は会員のみの対応となる。9月16日までの登録者を対象にペア宿泊券(計7組)が当たるキャンペーンも実施する。
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  昨年10月にオープンした、九州の7つの地方紙が合同で温泉宿や施設を紹介するウェブサイト「九州温泉プレス」が8月17日にリニューアルした。リニューアルの目的としては、ウェブサイトを会員制にし、これまで提供してきた「半額購入券」を会員限定で買えるようにしてきたこと。また、会員登録時に好きな温泉地を登録することで、好みの地域の温泉宿の情報を配信するメールマガジンも配信するとのこと。
九州温泉プレス
 このサイトがどういうビジネスモデルで運営されているかについては、こちらの「温泉施設の皆様へ」というページを見ることで多少理解できる。このページの説明によると、施設の情報掲載にかかる月額の登録費用は無料。ただし、ウェブサイトの目玉である宿泊券は施設から無料で提供してもらい、それを利用者に半額で販売する(応募者多数の場合は抽選)ことでサイト運営の経費を捻出するというビジネスモデルのようだ。宿泊券を提供してもらった施設についてはサイト上での露出が多くなり、専門のライターによる文章やカメラマンによる写真の紹介が加わるなど、通常よりも掲載できる情報が質・量ともに増加する。
 九州の地方紙が合同で「温泉」を紹介するウェブサイトを運営しているということは、地域活性化や観光振興の面でとても興味深い取り組みだと思う。ただ、掲載されている情報は確かにかなり詳しいものがあるが、観光ガイドブックや施設のホームページに掲載されているような情報と写真が中心で、サイト自体はそれほど盛り上がっていないように感じる。
 こういうサイトこそソーシャルメディアとの親和性が高いように感じるので、ツイッターをやっている温泉施設の人を巻き込んだり、共通/地域単位のハッシュタグを設定するなどして、九州の温泉に関するツイートや、現地からの最新情報がリアルタイムに表示されるようにすれば、サイトにかなりの活気が出てくるのではないだろうか。少なくともサイトにコメント欄を用意して「口コミを投稿してください」と呼びかけるよりは効果があるような気がする。