edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

毎日.jpトップページがリニューアル 4段組レイアウトを捨てヤフトピ風に

 毎日新聞のニュースサイト「毎日.jp」のトップページが6月30日リニューアルされた。2009年4月1日のリニューアルで日本の新聞社ウェブサイトでは珍しい4段組レイアウトを採用していたが、1年余りで2009年4月以前の3段組のレイアウトに戻すことになった。
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 4段組のレイアウトはNY Timesをはじめとした欧米の新聞社サイトでは良く採用されており、新聞紙面の雰囲気を残しつつも多くのコンテンツを配置できるという特性がある。しかし、日本語で構成された毎日.jpは見出しの文字が小さかったり、たくさんの記事をトップページに盛り込もうとしてページが縦方向に長くなってしまったりという印象があった。このあたりは英語と日本語によるデザインの差もあるだろう。これまでのようなゴチャゴチャ感が薄れ、トップページは格段にすっきりとし、余白も増えて読みやすくなった。
 また、中央に配置された「トピックス」「社説解説コラム」「連載・特集」といったタブの配置とニュース写真の置き方、見出しの文字数を15文字以下に抑えているところは、まさしくYahoo!JAPANトップページの「トピックス」そっくり。ヤフーでニュースを読むのに慣れたユーザーにとっては使いやすいだろうが、新聞社が自社の編集方針で、その時々に重要だと判断した記事を大きく扱うというスタイルではなく、ニュースをできるだけコンパクトにして提供するという方針に転換してしまったように感じられて少しさびしい。
 どうでもいいのだが、iPad発売に際してAppleは毎日.jpの4段組トップページを大々的にフィーチャーしていた。毎日新聞にとっては相当な宣伝になっていたはずだが、そのトップページをあっさりと捨ててしまうあたり、潔さすら感じる。よほど変えなきゃいけない理由があったのだろうか。
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