edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

朝日新聞が言論サイト「WEBRONZA」開設 月額735円の有料部分も

 朝日新聞社が6月24日に新しい言論サイト「WEBRONZA(ウェブロンザ)」を開設する。編集長はテレビ朝日の「報道ステーション」で解説を務め、お茶の間への知名度が高い一色清氏。一色氏は編集長就任に合わせてツイッターアカウント(@isshikikiyoshi)を開設している。
WEBRONZA(ウェブロンザ) − 朝日新聞社
 WEBRONZAには政治・国際、経済・雇用、社会・メディアの3分野に20人ずつ60人の論者がおり、新たな言論の場を作ることが目標。次々に発生するニュースについて、解説、論評をリアルタイムに配信していく。論者は、朝日新聞社の記者・編集者だけでなく、学者、研究者、ジャーナリストとで構成されているとのこと。紙面に余裕がないため出番が少なくなってしまった編集委員の有効活用、という意図もあるのだろうか。
どこまでが無料で、どこからが有料なのかははっきりわからないが、月額735円の有料サービスも用意される。オープンは6月24日だが、課金開始は7月1日から。
 名称は2年前に休刊となった月刊誌「論座」を引き継いでいるが、編集長である一色氏によると「論説だけでなく、ニュースに対応する素早さや解説も重視している」とのこと。

ロンザっていうと、2,3年前に休刊になった月刊誌「論座」の名前を継ぐのだな、と思った方が少ないと思います。その通りですが、内容や性格は少し違います。ウエブロンザのほうが、ニュースに対応する素早さを目指していますし、論だけでなく解説を重視しています。less than a minute ago via web

 月刊誌「論座」といえば2008年10月に休刊となった朝日新聞社の論壇誌であり、ロスジェネ世代の叫びである「『丸山眞男』をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。」を2007年1月号で掲載し、論争を巻き起こしたことを覚えている。
 先日惜しまれながら休刊となった新潮社の「フォーサイト」も、今年の夏を目標にウェブで新たなスタートを切ることを目指しているようだし、ウェブ上にも以前の月刊誌のような深い論考が発表できる新たな言論の場が生まれつつあるのかもしれない。とはいえ、これまで硬派な雑誌を地味に支えてきた図書館からの有料購読を当面は期待できないところが難点か。