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奈良日日新聞が週刊に 奈良新聞と7月に営業部門統合

 奈良県内で日刊紙を発行する奈良新聞(奈良市)と奈良日日新聞(同)は10日、7月10日付で営業部門を業務統合すると発表した。
 奈良新聞は日刊発行を継続する。奈良日日は毎週金曜発行の「WEEKLY Naranichi」(仮称)として、週刊に業態変更する。両社は広告収入の落ち込みを受け、営業部門の統合によりコストを削減し、会社存続を図る。両社は日本新聞協会加盟で、同協会によると、加盟社同士の業務統合は珍しいという。
 奈良新聞は1946年の創刊で発行部数約12万部。奈良日日は1898年創刊で約5万部を発行している。
お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 奈良県で日刊紙を発行する奈良新聞と奈良日日新聞が営業部門を統合し、奈良日日は日刊発行をとりやめ週刊紙に変更する。新しい週刊紙のタイトルは仮称ながら「Weekly Naranichi」とのこと。なお、奈良新聞共同通信の加盟社であるが、奈良日日新聞は加盟社ではなく、国内・海外のニュース配信を受けていない。
 奈良県に日刊の県紙が2つあったということを始めて知ったが、奈良県は大阪都市圏から近く、全国紙のシェアも高い。公称部数ベースでは朝日15万7千(07年1-6月平均、ABC)、毎日14万7千(09年1-6月平均、ABC)、読売13万1千(10年4月、ABC)といずれも2つの県紙(奈良12万、奈良日日5万)よりも多い。こういう地域で地方紙2紙が今後も存続していくのは困難なのだろう。
 わざわざ業務統合内容を「営業部門」に絞っていることも少し気になる。一方が週刊化するのであれば、技術部門の統合も視野に入っているだろうし、総務や人事などの管理部門が両社に絶対に必要というわけではないのだろう。手始めに統合しやすいところからくっつけ、今後さらなる経営統合も考えているのかもしれない。