読売、携帯サイト「ヨリモバ」開設 ウリはプレミアチケット先行予約

　読売新聞東京本社は6月7日、NTTドコモのiモード向けサイト「yorimoba(ヨリモバ)」(月額210円)を開始しました。会員制ウェブサイト「ヨリモ」のモバイル版で、ここでしか入手できないプレミアムチケットやオリジナルゲーム、小説、待ち受け画像、エンタメ・生活情報など多彩なコンテンツをそろえています。
　【豊富なコンテンツ】
　ヨリモバでは、なかなか手に入らない東京ドームの巨人戦エキサイトシートや人気アーティストのチケットなど、プレミアムチケットを会員限定で案内・販売 (イープラス提携)。また人気の数字パズル「数独」や、ユニークなオリジナルゲームも用意しています。また、プレゼントやご招待などのプレミアムサービスのほか、中央公論新社「C★NOVELS大賞」受賞作を含む充実したラインナップの小説も連載します。このほか、全国で人気の「ゆるキャラ」の待ち受け画像・デコ文字のダウンロードサービス、鈴木美潮記者の特撮ヒーロー情報、エンタメ関連情報、知識が増えるクイズなど盛りだくさんの内容です。
⇒読売新聞の会員制サイト「ヨリモ」のモバイル版 ドコモのiモードで楽しめる「yorimoba」がスタート！｜プレスリリース配信サービス【＠Press：アットプレス】

　読売新聞が新しい携帯サイト「ヨリモバ」をNTTドコモのiモードで開設した。読売がウェブ上で実施している会員制サイト「ヨリモ」のモバイル版という位置づけで、会員限定の情報やサービスを提供する。月額料金は２１０円。６月８日朝刊の１面と「ヨリモバ　入ってお得」という見出しの特集面を使った告知が出た。
⇒yorimo ： yorimoba（ヨリモバ）とは
　セールスポイントは会員を対象にしたプレミアチケットの限定受付。６年ぶりにソロ活動を始めたB'z稲葉浩志の８月から始まる全国12カ所のコンサートツアーや、７月からの平井堅デビュー１５周年コンサート、東京ドームの巨人戦エキサイトシート（グランドの真横に設置された席）の先行予約が会員限定のサービスとなる。
　その他のサービスとしては、携帯電話で遊べるゲームや携帯で読める小説・エッセイなどの読み物。ゲームでは新聞販売店の少年が購読者宅に新聞を配る「配達シタロー」や、写真記者が婚約会見場でナイスショットを狙う「激写記者！」といった新聞社らしいゲームアプリもある。
　会員制ウェブサイト「ヨリモ」では新聞長期購読者にはその他の特典があるが、興味深いのはヨリモのIDを登録することで、ヨリモで提供する映画試写会や野球のチケット、各種プレゼントが重複して応募できるという特典があること。ヨリモ会員の方には当選チャンスが２倍になることがアピールされている。長期購読者に対し「少し余分に料金を払ってくれれば、こんなにいいサービスがありますよ」という提案の仕方をしているのは、客単価の上昇につなげたいという意思が感じられる。
　また、読売新聞の購読世帯の中にはパソコンよりもケータイの方が頻繁に使っている層も多くいるのではないだろうか。ヨリモはパソコン上のサービスであり、インターネットを日常的に利用する世帯でなければせっかく展開しているサービスもアピールできない。iモードで月額２１０円課金するというところが少し引っかかるが、新聞販売店だけに読者サービスを任せず、購読世帯それぞれの「一番身近なツール」で読者サービスを展開していく、という姿勢の表れとも感じる。