edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

デイリースポーツ電子版が国内でもiPhoneに対応 一部売りは115円

 いつも更新されるとチェックしている「ひろいよみ(新聞労連産業政策研究会Web)」の5月1日〜20日のページに、「▽デイリースポーツ電子版、iphoneでも提供、一部買いが可能に」を紹介した記事があった。
 今年の2月に無料で、3月に有料化が始まったデイリースポーツの電子版は、当初iPhone版は国外のみだったので、早速iPhoneApp Storeをチェックしたところ、5月7日から国内でも利用できるアプリをリリースしたようだ。すでにPC版で契約しているユーザーは同じIDで利用でき、一部売りの場合はApp Store決済システムを利用する。開発はPC版と同じく四国システム開発が行っている。
 神戸新聞Youtube公式チャンネルでiPhone版のデモ動画が公開されている。

 アップルによるアプリ紹介ページはこちら。クリックするとiTunesがインストールされているPCではiTunesが起動する。
iTunes App Store で見つかる iPhone、iPad、iPod touch 対応 デイリー
 工夫しているなと思ったのは、アプリ自体は無料でダウンロードさせ、1カ月1890円で契約したPC版でのユーザーはそのままIDを入力すればよく、一部115円の当日分売りを買いたい場合のみApp Storeの決済を利用しているということ。独自の会員管理システムとApp Storeの決済を併用するやり方もあるのかと感心した。
 新聞社が電子版に乗り出す場合、「自分の一番利用したいデバイスで利用できること」というのが一つの定義となるかもしれない。日経電子版にしても、1つのID契約でPCでも携帯でも(紙との併読であるWプランであれば紙の新聞でも)見られるというのが大きな特徴となっている。
情報を得るために一番使うデバイスは世代によっても、性別によっても、職業によっても多種多様である。例えば昨日メモした「主婦のメディア接触調査」でも「毎日パソコンのWEBサイトへアクセスしている」と回答した主婦は11.2%だが、これが携帯サイトとなると91.8%になる。今後もマスメディアが情報の発信と伝え手を担っていくつもりであれば、ライフスタイルに合わせた利用手段を提示することが必要ではないだろうか。