edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

岩手日報が7月から夕刊休止 「コスト削減で安定した新聞発行を目指す」

 岩手日報社は7月1日付紙面から夕刊を統合し、ページ数を増やした新しい形の朝刊を発行します。これに伴い、6月30日付をもって夕刊は休刊とします。同時に月決め購読料を現行の3007円から2980円に改定します。(中略) 
 近年、インターネットの普及、県民の情報生活の変化などメディアを取り巻く状況は激変しています。こうした時代のすう勢の中で新聞の夕刊の在り方も見直す時期と判断しました。
 これに加え、長期化する景気の低迷は広告需要の落ち込みを招き、新聞発行の経営環境は厳しさを増しています。このため、岩手日報社は夕刊を朝刊に統合することで、販売、配送、配達にかかるコストを削減し、将来とも安定した新聞発行を目指す道を選択しました。(中略)
 なお、新しい朝刊の1部売り価格は現行110円を130円に改定させていただきます。
7月から夕刊を朝刊に統合します 購読料は月2980円:岩手日報社

 5月11日、岩手県の県紙・岩手日報が7月から夕刊を休止し、朝刊に統合することを発表した。理由は「メディアを取り巻く状況の変化」と「コストを削減し安定した新聞発行を続けるため」の2つを挙げている。
 朝刊を統合することにより月ぎめ購読料を1%ほど値引きをし、3007円から2980円とする。新しい朝刊には夕刊の文化欄、読者の投稿欄、教育のページ、スポーツ広場など主要な面を盛り込むとのことで、読者に提供する情報量は変わらないから月ぎめの購読料もほとんど下げないとのことなのだろう。
 これにより、東北地方で夕刊を続けるのは宮城県中心の河北新報、青森の東奥日報、山形の山形新聞の3社となる。
 夕刊をやめて値下げが1%というのはなんとなく「それだけ?」と思ってしまうが、昨年11月に北日本新聞が夕刊廃止を決めた際も購読料金は据え置きだった。北日本はその1カ月後にウェブ新聞「Webun」の創刊を発表しているので、岩手日報も(根拠はないが)近いうちに動きがあるのかも。なお、東北地方では東奥日報がウェブ上での自社記事の閲覧を新聞購読者に限る「東奥日報ウェブ読者くらぶ」というのを実施している。