edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

「EZニュースEX」がリニューアル エンタメ・スポーツ重視に

 KDDI沖縄セルラー、テレビ朝日、朝日新聞社の4社は4月22日、共同で運営するau携帯電話向け情報配信サービス「EZ ニュースEX」をリニューアルした。
 今回のリニューアルでは、映画や音楽、テレビなどの芸能/エンターテインメント系コンテンツや、スポーツ系のコンテンツにアクセスしやすいようにトップページのデザインを変更。「旬!」のコーナーの代わりに「エンタメ特集」を新設するほか、「ニュース特集」を「スポーツ/ニュース特集」に改称する。
KDDI、「EZニュースEX」をリニューアル--エンタメ、スポーツに注力 - CNET Japan

 少し前の話だが、忘れないようにメモ。KDDIとテレビ朝日、朝日新聞社が共同で運営する携帯電話上のニュースサービス「EZニュースEX」が先月の4月22日にリニューアルされた。
 トップページのレイアウトを変更しただけでなく、「エンタメ特集」では洋画や邦画の最新公開情報、DVDの発売情報、CDのリリース情報、芸能人インタビュー、芸能界のこぼれ話などを提供。また、「スポーツ/ニュース特集」では、「プロ野球&MLB」「南アW杯」「ゴルフ&その他」など、スポーツのジャンルごとに分けた特集を常設し、話題性の高いイベントに合わせた特集を追加する。
 注目ポイントは「ニュース特集」や「旬!」といった、コンテンツ提供社側が編集した読み物よりも、「スポーツ」「エンタメ」といった、よりユーザー自身に興味を引くテーマを前面に押し出したというところ。確かに使う側の立場に立てば「旬!」も「ニュース特集」、なんだかよくわからないテーマでコンテンツの“読まされ感”が漂うが、「スポーツ」「エンタメ」であればすんなり受け入れられる。携帯サイト上でコンテンツを読んでもらうためには、従来どおりの編集側の「これが受ける!」という姿勢では無理で、いかにユーザーの立場に立って受け入れやすくするかが重要なのだろう。
 ところで、昨年6月のサービス開始の記事を改めて読んでみたのだが、目標は「2〜3年で1000万契約を目指す」となっている。ほぼ1年で60万契約という数字はどうなのだろうか。
【参考】メディアの垣根を越えた“新メディア”登場――「EZニュースEX」の挑戦 - ITmedia Mobile
 また、アプリ版の対応機種はいまだに11機種であり、auラインナップの中でもそれほど多くない(参考)。EZWeb版の対応機種はかなり多くなってきているとはいえ、いまだにアプリ版とEZWeb版という2つの違いが解消されておらず、一見してバージョンの違いを理解するのは困難である(アプリ版はコンテンツが待ち受け画面上に常駐、EZWeb版のコンテンツ閲覧にはアクセスが必要…って説明されてようやくわかるレベル)。
 一方、同様のサービスであるNTTドコモのiチャネルはサービス開始から6カ月で200万契約、2年4カ月の2007年末の時点ですでに1500万契約に達している(参考)。これは、iチャネルというオプションサービスを新規契約や機種変更時の値引きのためのインセンティブとしている理由もあろうが、ほぼすべての機種にアプリ版を搭載し、ユーザーが同じインターフェイスでスムーズに利用できることも大きいだろう。
 EZニュースEXのサービス開始から1年近く経つのにKDDIが新機種にアプリ版を標準搭載しないということは、auのサービスとしてそれほど重要視していない意識のあらわれか?*1 と勘ぐってしまいたくなる。

*1:[http://www.au.kddi.com/customer/lismo/taiou.html:title=LISMO]や[http://www.au.kddi.com/ez_naviwalk/taiou.html:title=EZナビウォーク]の対応機種と比べて