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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

毎日新聞社が新媒体「MAINICHI RT」を6月創刊 Twitterと連動

 毎日新聞社は、新たなタブロイド紙「MAINICHI RT」を6月1日に創刊すると発表した。Twitterで寄せられた読者のツイート(つぶやき)を掲載するなど、「インターネットの双方向機能を活用し、読者とともに紙面をつくる新しい形のメディアを目指すもので、これまで積極的には新聞を購読していなかった若い世代がターゲット」という。
 紙名は、Twitterの「RT(Retweet)」から発想したが、このほかにも「Real Time」「Read Tomorrow」「Reliable Text」「Rare Tactics」などの意味も込めている。
 「MAINICHI RT」では、毎日新聞のニュースサイト「毎日jp」で24時間以内のアクセス数が多かったニュースを選び、関連情報や解説記事などを加えて再構成して掲載する。
毎日新聞社が若者向け新聞「MAINICHI RT」創刊、つぶやきも転載 -INTERNET Watch

 4月27日にTwitter上で表明された毎日新聞社の新媒体の創刊が、5月7日に正式に発表された。名前は「MAINICHI RT」で、タブロイド判24ページ。月曜休みの週6日発行で、月額1980円。東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県で宅配を行う。公式リリースはこちら
 「読者とともに紙面をつくる」というのがコンセプト。具体的にはウェブサイト「毎日.jp」のアクセスランキングの上位に来たニュースを選び、掘り下げた解説記事付加するほか、twitter上で意見を募集し、寄せられたつぶやきを紙面に転載する。
 見本紙は以下で閲覧できる(画像クリックでPDFファイルが開きます)。
 
 個人的な予想としては、最近業界で話題のポーランド人の新聞デザイナー・ジャチェック・ウツコ氏が手がけた新聞群のような(参考動画)、デザイン性を意識したものになるかと思っていたが、見本紙を見る限りベーシックでシンプルなデザインに落ち着いたようだ。
 twitter上の反応には好意的なものもあるが、全体的に見ると「なぜ紙? なぜ有料?」という意見が多い。また、2ちゃんねるの反応としては以下のまとめ記事参照。
暇人\(^o^)/速報 : 【ハァ?】毎日新聞がツイッターを活用した新聞創刊へ 月額1980円 - ライブドアブログ
 こういう意見がネット上では目立ってくることは当然予測できていただろうし、いくらtwitter上でフォロワーが増えたとしてもそれが直接購買に結びつくかは不明であろう。それでもGOサインが出たということは、「とにかく何でもやってみよう」という情熱と、「ネット時代の読者と正面から向き合おう」という姿勢のあらわれと思える。「ネット君臨」を連載していた時の毎日新聞から思うと隔世(覚醒?)の感がある。