edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

スポーツ報知、5月から即売版のアダルト面を廃止

 スポーツ報知(報知新聞社)は5月から、これまで「オヤジの娯楽」としてのスポーツ紙に欠かせなかった「即売面(アダルト情報)」を約20年ぶりに廃止し、紙面を刷新する。「読んで得する、買って得する新聞」をコンセプトに、女性や子供の購読を促す。
  (中略)
 報知はかつて、アダルト情報を一時排除したことがあったが、即売の歴代最低部数を記録。以降、アダルトは「即売には必須」という認識が強かった。
  (中略) 
 スポーツ報知は、早くからボーイズリーグなど少年スポーツを大きく取り上げており、母親も含めた親子で楽しめる紙面作りを目指してきた。ところが宅配紙はともかく、買ってきた新聞には女房、子供には見せられないものが載っているという矛盾。これを解消することで、本当の意味での「家族で楽しめる総合スポーツ・レジャー新聞」に生まれ変わる。
 また、アダルト廃止によるイメージアップで、優良な広告クライアント獲得を図る。上品で明るく、女性も子供も安心して楽しめる紙面ならではの、新たな業種からの出稿を目指す。
 (新聞情報 2010年4月14日)

 業界紙に載っていて思わず切り抜いてしまったネタ。この記事の内容を理解する前提として、スポーツ紙には新聞販売店から配達する「宅配版」と、駅売店やコンビにで購入できる「即売版」の2種類があり、紙面内容に一部違いがあるという知識が必要である。
 この「即売版」にはお父さんたちが楽しめるエロ記事(グラビアや官能小説、風俗店の紹介など)が掲載される面があることが多いのだが、スポーツ報知は5月からこの面を廃止し、代わりに「首都圏オモシロスポット」「有名人&記者のおススメ店」といったレジャー情報や、アニメやゲームなどの流行を追跡した情報を掲載するとのこと。「安さ・手軽さ」をテーマに、幅広い年代が楽しめる内容を計画している。
 「家族で楽しめる健全なスポーツ紙を目指す」というのは至極もっともな理由で、コンビニで誰もが普通に買えるスポーツ新聞になることは一つの戦略としてありだと思うが、裏には風俗産業の広告が大幅にネット媒体に食われているという理由もあったりして。