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読売、石川・富山の全部数を北日本に2011年4月から印刷委託

 北日本新聞社(富山市)と読売新聞東京本社は6日、富山、石川両県で配達している読売新聞の全部数(朝刊約10万4千部、夕刊約5千部)を、北日本新聞の工場で印刷することに基本合意したと発表した。11年4月から開始する予定。富山県内の輸送協力も今後、協議する。
 読売新聞はこれまで子会社の「北陸オール印刷」(富山県高岡市)で富山、石川両県の新聞を印刷していたが、カラー紙面充実などのため、富山市にある北日本新聞の新鋭工場に委託することにした。
読売新聞、北日本に印刷委託 富山、石川県の全部数 - 47NEWS(よんななニュース)

 読売新聞が新潟での新潟日報への印刷委託に続き、石川・富山でも富山県の県紙・北日本新聞に印刷を委託することが発表された。しかも今回の合意では、両県の全部数の印刷を委託するのこと。
 富山県高岡市は読売新聞の中興の祖と呼ばれる正力松太郎の出身地であり、県庁所在地でもないのに「読売新聞北陸支社」が置かれている。他の全国紙が大阪本社の管轄であり、朝刊のみの統合版地区である中、現地印刷を続け夕刊も発行しててきた。いわば読売新聞社にとっては由緒ある地である。富山県の発行部数は県紙である北日本に次いで多い。
 そこで印刷をやめ、ライバルである地元紙に完全に委託してしまうというのは、読売にとって大きな決断であったのではないだろうか。
【参考1】読売新聞北陸支社 - Wikipedia
【参考2】高岡市/ご指定のページは見つかりませんでした正力松太郎は高岡市の名誉市民)