edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

2009年ハッピーニュース大賞は中日新聞(に掲載された共同通信)の記事

 新聞で見つけ、幸せになった記事へのコメントを募る「HAPPY NEWS2009」(日本新聞協会主催)の大賞に、中日新聞を読んだ愛知県豊田市長谷川知子さん(35)が選ばれ、表彰式が5日、東京・内幸町の日本プレスセンター・ホールであった。
 記事は今年2月12日付の朝刊に掲載された「ヒッチハイクで春つかむ」。記事の中の母娘と、コメントの家族のやりとりが重なり合い、記事を読んだ時の感動が伝わると高く評価された。
 ⇒中日新聞:豊田の長谷川さん、本紙記事読み大賞 ハッピーニュース2009:社会(CHUNICHI Web)

 日本新聞協会が1年に1回行う、「新聞を読んで幸せになった記事」を読者から募るHAPPY NEWSが4月5日発表された。
 今年大賞に選ばれたのは、愛知県豊田市に在住の女性が選んだ、中日新聞に掲載された「ヒッチハイクで春つかむ」という記事。高校入試の前日に、志望校へ向かうための電車が雪で運休した女子中学生を、母とともにヒッチハイクで300キロ乗り継いで受験に間に合ったということが書かれている。記事の詳細と、選考コメントは以下のリンク先で読める。
社団法人日本新聞協会 よんどく!|結果発表|ヒッチハイクで春つかむ 【大賞作品】
 話自体は心温まる良い話なのだが、なんとなく他紙でも同じ記事を読んだ記憶があったので検索してみたら、やはり共同通信が全国の地方紙に向けて配信した記事の一つだった。以下の記事では該当記事が「共同通信の配信」であることが明記されている。

 主催者の新聞協会および中日新聞の立場としては「共同通信の記事であっても中日新聞が紙面に掲載したものであり、中日新聞の読者が選んだことが大事」ということなのだろう。確かにこのハッピーニュースという企画自体「読者が選ぶ」ということが主眼であることは間違いない。しかし、ネットで他紙との比較が容易となった現在、誰がその記事を書いたのか、オリジナルの出所を記載したほうがいいんじゃないかという感想を持った。
 なお、共同通信の47NEWSでは大賞を受けた記事が「自社配信記事」であることを明記していない。遠慮したのだろうか。
巡り合わせと大賞の長谷川さん HAPPYNEWS表彰式 - 47NEWS(よんななニュース)