edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

朝日新聞編集局、Twitterでユーザーからのコメントに粘り強く対応

 昨日深夜にツイッターのタイムラインをダラダラ見ていたら、朝日新聞東京本社編集局(@asahi_tokyo)がかなり熱心にユーザーからの意見やネガティブなつぶやきに対して粘り強く反論したり、疑問に対する回答をしている様子が流れてきた。
 で、こういったやりとりの応酬をまとめるのに有益なツールとして「Togetter(トゥギャッター)」というサービスがあったので、使い方の練習を兼ねて一問一答形式でリストにまとめたみた。慣れれば簡単にそれぞれの発言を拾い出すことができ、保存しておける。
 ツイッターの欠点として、@を使って返信した際にタイムライン上では「誰の、どのつぶやきに対する返信なのか」がわかりにくいことがある。リアルタイムでもわかりにくいのだから、後から振り返る際にはこういったまとめツールを使って記録しないとほぼ不可能だろう。
asahi_tokyoとユーザーの応酬まとめ - Togetter
 発端となったのはこのつぶやき。コブク郎(朝日新聞のマスコットキャラクター)が目ざとく反応し食いつく。
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 このつぶやきに反応したユーザーからの、挑発とも受け取れるようなアクションにも冷静に対応。
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 次々に寄せられるユーザーからのコメントにも一つ一つ丁寧に返答。
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 次第に朝日新聞東京本社編集局を擁護するユーザーも現れる。
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 最後はこのような言葉で締め。「答えようのない意見もたまにありますが、率直な疑問には可能な範囲で答えようと思います。140字で語り尽くせないのが残念ですが。」と、今後もやる気十分な姿勢を表明。
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 この一連のやり取りを見て、「あ、朝日新聞の編集局って変わったな」と素直に思った。以前の業界の常識(例:毎日新聞の2007年新年企画「ネット君臨」)からすれば、「匿名の批判は卑怯」「匿名での言論にまともに取り合う必要はない」という見解が当然のように受け取られていたと思う。
 今でもそれはマスメディア内部の人間にとっては常識であることは変わっていないだろう。しかし、少なくとも今回の対応からは「匿名の批判や意見であっても、きちんとした理由があるならば真摯に対応する」という姿勢の変化を感じる。業界内でこう思う人はまだ少数派かもしれないが、時代の変化に恐れることなく真正面から取り組んでいこうという印象を与えるやりとりだったと思う。
 ところで、ユーザーとの激しい応酬の最中にも「しつもん!、ドラえもん」のPRを忘れないコブク郎にちょっと萌えた。
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