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朝日新聞、大分と佐賀で夕刊廃止へ 九州の夕刊発行は福岡のみに

 朝日新聞社は10日の社告で、大分、佐賀両県で発行している夕刊を3月末で廃止することを明らかにした。
 4月以降は夕刊に掲載していた記事やコラムは朝刊に掲載するとしており、読者の「ライフスタイルや要望の変化」に伴う対応としている。
 日本ABC協会の調べでは、同社の両県での夕刊発行部数は昨年12月現在、大分4679部、佐賀765部。前年同月に比べ大分で226部、佐賀で83部それぞれ減少している。
朝日新聞、大分と佐賀で夕刊廃止へ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 朝日新聞社は今年の3月31日で西部本社発行エリアのうち、大分と佐賀で夕刊を廃止すると社告で伝えた。もともと鹿児島、熊本、宮崎、長崎の4県は夕刊のないエリア(統合版区域)なので、これで西部本社管内で夕刊を発行するのは福岡と山口、沖縄の3県だけで、九州では事実上福岡県だけということになる。
 福岡県の夕刊発行部数はABC部数で95,896部、山口県は6,802、沖縄県は440(2009年1〜6月平均)。結果的に九州で夕刊が残るのは福岡県だけとなったが、それでも10万部弱も残っているということを考えると、簡単にやめるという決断はできないだろう。
 逆に夕刊は福岡の情報に特化していくという感じになるのだろうか。朝刊と夕刊をセットで1つの商品として完結という形態ではなく、ニュースは朝刊でじっくりと、夕刊は福岡のタウン紙のようなイメージで、福岡都市圏の話題を重点に、という位置付けの違い読者にアピールしていくはありなのかもしれない。