asahi.comの期間限定ロゴはかなりクール
ウェブサイト上でそのサイトの顔を一番表現する者といえば、左上に置かれることが多いタイトルロゴ。企業のロゴをそのまま使うところもあれば、ウェブサイト独自のロゴを用意するところもある。そのサイトの性格や特徴、訴えたいメッセージなどを込められることも多く、ウェブサイト運営者やウェブクリエイター・デザイナーにとって最も力の入るところである。
ウェブサイトによってはロゴを日によってアレンジすることもある。おそらく世界で一番有名なのはGoogleで、こちらのGoogle公式ロゴのページでその力の入れようを満喫できる。
で、日本の新聞社のウェブサイトで一番こういった「遊び」を取り入れているのは間違いなく朝日新聞社ニュースサイトのasahi.comだろう。季節に応じてトップページのロゴを大胆にアレンジし、季節感を良く表現している。昨年の11月から1月上旬まで調べた結果を並べてみた。
左上から掲載された日付とロゴにちなんだキーワードをリストにすると以下の通り。
- 2009/11/03 手塚治虫誕生日
- 2009/11/19 ボージョレ・ヌーボー解禁日
- 2009/12/06 サッカーW杯南アフリカ大会組み合わせ抽選日
- 2009/12/14 赤穂浪士討ち入り日
- 2009/12/21 松本清張誕生日
- 2009/12/24 クリスマス
- 2010/01/01 年賀
- 2010/01/16 センター試験
それぞれのロゴのリンク先にはそれぞれのキーワードにまつわる特集や、人物紹介のページにリンクを設置しており、ユーザーへのナビゲーションとしても機能させている。例えば1/16の受験とお守りのロゴからは、センター試験の問題と解答のページへリンクされるようになっていた。
asahi.comのウェブデザイナーの思い入れや気合いの入れようが非常に良く伝わってくる取り組みだと思う。ぜひGoogle公式ロゴのように過去のロゴも一覧で見られるようにしてくれないだろうか。
ちょうど今ウェブデザイナーの募集もしているようだ。ネット上では何かとパッシングを受けやすい朝日新聞だが、ウェブへの対応や取り組みについての意欲は抜きん出ていると言ってもいいと思う。
⇒朝日新聞デジタル:どんなコンテンツをお探しですか?
ちなみに、地方紙では北海道新聞のウェブサイト「どうしんウェブ」がたまにロゴのアレンジをやっている。こちらも遊び心があって面白い。