edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

見ていない人のためのクローズアップ現代「変わる巨大メディア・新聞」まとめ(下)

 昨日に引き続き、1月12日に放送されたNHKクローズアップ現代「変わる巨大メディア・新聞」まとめの続きを。
「新聞危機 苦悩するアメリカ」

  • 唯一の地元紙がなくなったケンタッキー州コビントン…元経営者「権力を監視する機能が失われた」「ネットで全国のニュースは見れるが、地元のニュースは入手し辛くなった」
  • 地元新聞報道がなくなったことで投票率が低下、立候補者数減少。政治への関心薄れる…プリンストン大調査。
  • 連邦議会でも新聞の存続について議論。政府からの公的支援を求める声も。TVプロデューサー「ジャーナリズムが崩壊すると汚職天国になる」
  • 新聞だけを救うことに異論も強い。ネット新聞主宰者「重要なのは新聞を守ることではなくジャーナリズムを守ること」。法案提出は見送られたまま。
  • 新聞に代わるジャーナリズムを模索する動きも。サンフランシスコ・クロニクルを解雇された記者がカリフォルニア大と協力し、権力監視に特化した新しい組織の設立を目指す。
  • 資産家や労組から寄付を受け非営利組織を設立。その資金で地域の問題を調査報道。成果はインターネットで発表。元記者の同僚やフリージャーナリストに参加を呼びかけ。4月に立ち上げを予定。

ゲスト・立花隆

  • 「いずれ日本でも同じような議論(公的支援や調査報道をNPOが行う)が起こる。ただ、日米の構造の違いもあり、もう日本の新聞社は少しは生き残れるのではないか。新聞社としても公的支援やNPOに頼るのにはプライドが許さないだろう」
  • 「産経のようなデジタルへ進出するやり方がビジネスとして成り立つ可能性もある。しばらくは試行錯誤が続くのではないか」
  • 「ただ、ジャーナリズムはそんな簡単になくならない。社会全体が必要だと思っている限り続いていく。既存のマスメディアがなくなっても、誰か絶対にやる奴が出てくる」

 以上、まとめ終わり。