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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

映像作家によるasahi.comなどの「勝手CM」大賞が発表

 株式会社朝日新聞社は14日、一般から朝日新聞社運営のWebサイトなどのCMを公募する、「第5回 勝手CMアワード」の入賞作品を発表した。
「勝手CMアワード」は、朝日新聞社の4つのネットサービス(asahi.com、朝日・日刊スポーツ、参考ピープル、kotobank)について、映像CMを一般公募、受賞作の一部はYouTubeをはじめ、有楽町マリオンや、渋谷109ビジョンなどの大型ビジョンで放送される。
今回は11名がエントリー、20作品の応募があった。(中略)
エントリーされた全作品は、勝手CMアワードのYouTubeチャンネル、または携帯サイト1mini.tvで、グランプリ以外の上記4賞の作品は、15日から朝日新聞の公式チャンネルChannel ASAHIで配信する予定。
また、asahi.com賞、朝日・日刊スポーツ賞、kotobank賞の3賞の作品については、1月31日〜3月31日の期間、有楽町マリオン、原宿アストロ、渋谷109フォーラムビジョンでの配信が予定されている。
朝日新聞社、一般からCMを公募 屋外ビジョンなどで放送 | ファインドスター広告ニュース

 1カ月ほど前に、「asahi.comなど自社サービスのネットCMを朝日新聞社が募集中」という話題をメモしたが、その入賞作品が発表された。応募者数は11人、エントリー作品数は20。グランプリについてはユーザー投票で、各賞については朝日新聞社側が審査して決定されたとのこと。詳しい内容はこのイベントを企画したムービーインパクト社のウェブサイト内の記事より。
第5回勝手CMアワード 12月12日開催しました。グランプリ作品決定!
 入賞作品がYoutubeで視聴できるようになっているので、せっかくだから動画を貼ってみる。
☆グランプリ 神酒大亮監督 「就活爆発」 題材:asahi.com

☆asahi.com賞 ハマダオウイチロウ監督 「インタビュー篇」

☆朝日・日刊スポーツ賞 秋山理央監督 「寒がる男篇」

kotobank賞 磯田彩監督「知的な彼氏篇」

 アップされている動画を見ると、「固い」「敷居が高い」と思われがちな新聞社がこのような企画を実施したことに驚く。産経もびっくりのはっちゃけぶりだ。ネット上の他のニュースサイトでもあまりとりあげられていないのが残念なくらいだ。
 クオリティについては素直に面白いと思われるのもあれば、朝日のイメージである「まじめさ」「信頼性」と、ネットユーザーへの「受け狙い」のバランスを取ろうと苦心している作品も多く、微妙な出来になっているものも少なくない。ユーザーからのコメントに「扱いにくい題材」というものがあったが、確かにそう思う。
 今回のイベントの一番の目的は、若手映像作家に対して朝日新聞社のデジタルメディア事業の浸透を図り、人的な結びつきを強めることではないか。この「勝手CMアワード」企画を実施したのは映像制作会社であり、エントリーした人は何らかの形で映像の仕事に携わる人たちだろう。これから動画を含むデジタルメディア事業を進めていくにあたり、若手の映像作家との接点を増やし、今後のビジネス展開への芽として育てていくつもりではないだろうか。