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人気マンガ「ONE PIECE」が朝日新聞に全面広告9面掲載

 朝日新聞の4日付朝刊に、9面に渡り週刊「少年ジャンプ」(集英社)の全面広告が掲載された。同誌の新年2号(14日発売)は300万部を発行する予定で、連載中の人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」のコミックス56巻(4日発売)も、コミックス史上最大の初版285万部を達成した。
 同社広報担当者は「その記念に感謝の気持ちを伝える広告を掲載した」と話している。
 全面広告では、ワンピースのキャラクターが次々に登場。「振り返るなよ!! いくぞ まっすぐーっ!!!」(ルフィ)、「礼を言う おれはまだまだ強くなれる」(ゾロ)、「見えたわ!勝者の道…!!」(ナミ)などとコメント。「キミがいたから、ジャンプできた。」というメッセージも掲載されている。
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 12月4日付の朝日新聞朝刊に、週刊少年ジャンプで連載中の人気マンガ「ONE PIECE(ワンピース)」のコミックス56巻の発売を知らせる全面広告が9面に渡って掲載された。マンガ単行本の史上最高部数の初版285万部というからすごい。ちょうど昨日発表された09年の年間ベストセラーである村上春樹の「1Q84」が上下巻合わせて232万部だから、それを余裕で上回る。
 かつては「最も高い」と言われた朝日新聞に全面広告を9面通して掲載ということだから、それなりの広告料になるのだろうが、こうやってネットでもニュースとして報じられることで、「社会現象としての人気マンガ」というステイタスや、普段マンガを読まない層などへの影響といった効果なども見込んでいるのかも。
 第一印象としては、「鳩山隠しVS郵政隠し 臨時国会きょう閉幕」という記事が載る政治面の左に、とっても大きなマンガ吹き出し活字で「振り返るなよ!! いくぞ まっすぐーっ!!!」というルフィのセリフがデカデカと載っているのには違和感アリアリだったが。
 ところで人気マンガと新聞全面広告の組み合わせといえば個人的に真っ先に思い出すのが、2004年8月10日の在京6紙に掲載された、スラムダンク単行本の累計1億冊を記念した全面広告。各紙それぞれ別の登場人物が大きく掲載されていたというのがとても印象に残っている。
 作者である井上雄彦氏のウェブサイト内でそのアーカイブをみることができるが、読売が桜木花道、朝日が流川楓、日経が赤木剛憲、毎日が三井寿、産経が宮城リョータ、東京が木暮公延と、それぞれに異なった湘北高校バスケットボール部の主要メンバーが手書きのスケッチで描かれ、作者からのメッセージ(「いちばん楽しんだのは、僕かもしれない」「バスケットボールと、みんなに、ありがとう」など)が添えられていた。発行部数と作品内の活躍度が比例しているように見えなくもない絶妙な割り振りだが、今でも記念に全紙を大事に保存しているファンも多いのではないだろうか。
<リンク>
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