edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

Google、有料サイト記事閲覧回数を1日5回までに制限へ

 米Googleは、有料コンテンツを提供する新聞社などのWebサイトに対して、これまでのGoogleの表示ポリシーを改善する新たな選択肢を「First Click Free」プログラムに追加したと発表した。Google経由で有料サイトをクリックして表示する場合、同じWebサイトは、1ユーザーあたり1日最大5 回までしか表示できないよう制限するというものだ。
有料コンテンツ「ただ見」回避へ、Googleが新表示制限ポリシー -INTERNET Watch

 ニューズコーポレーションのマードック会長によるウォールストリートジャーナルのGoogleニュース不掲載発言や、マイクロソフト検索エンジン「bing」との連携模索に揺れるGoogleが、新聞社対策として上記のような方法を導入した。ウェブ上の特定のサイトについて検索と閲覧に1日5回の制限を設ける、というのはオープンとフェアを原則とするGoogleらしくない手段に見えるが、Googleなりの「有料コンテンツと共存していくためにやれることはやっています」というアピールだろうか。

 これまでの「First Click Free」プログラムでは、Google経由で有料サイトを表示する場合、最初の1ページ目は、有料コンテンツであっても内容を表示しなければならなかった。2ページ目からは、有料登録申し込みページを表示できる。これは、インデックスとクリック先のサイト内容が異なることによってユーザーをだますことがないようにとのGoogleの方針による。
 この方法は一般的には、Googleに有料コンテンツの内容をインデックスできるようにすると同時に、有料コンテンツに誘導するための有用な方法だと考えることもできる。
 しかしその一方で、巧妙なユーザーは、有料コンテンツを「ただ見」するために、わざわざGoogleを経由することで有料サイトのほぼすべてのコンテンツが見られてしまうという大きな欠点があった。
有料コンテンツ「ただ見」回避へ、Googleが新表示制限ポリシー -INTERNET Watch

 逆に日本のニュースサイトでは、1ページ目は無料、2ページ目以降については一定期間はフリーだが、経過後は要会員登録というサイトは結構多い(日経ビジネスオンライン日経ITProのような日経BPのウェブサイト、ダイヤモンドオンライン東洋経済オンラインなどのビジネス誌サイト、MarkezineMonezineなどを抱える翔泳社のウェブサイト群など)ので、あんまり大きな影響はないような気がする。ていうか自分も5〜6個こういうニュース系会員制サイトの会員になっているが、もうIDとPASSの組み合わせがわからなくなってしまっている。