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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

毎日新聞で米メディアの現状を報告する連載開始

 インターネットの普及と昨年秋からの金融危機を受け、破産や廃刊が相次ぐ米メディア界。その生き残りを懸けた戦いを同時進行で伝えるシリーズの第1弾として、ボストン・グローブ紙の現状を伝える。数々の受賞歴を持つ名門紙に今春、突然訪れた「廃刊」の危機。同紙はそれを、いかに乗り越えたのか。【ボストン(米東部マサチューセッツ州)で大治朋子】
社会 - 毎日jp(毎日新聞)

 毎日新聞で11月23日から米のマスメディアの現状を伝える連載記事が開始された。第1回の執筆者は02年と03年に「防衛庁による情報公開請求者リスト作成に関するスクープ」「自衛官募集のための住民基本台帳情報収集に関するスクープ」でただ1人2年連続新聞協会賞を受賞した大治朋子記者。第1回では親会社のニューヨーク・タイムズから廃刊を言い渡されたボストン・グローブ紙のリストラおよびウェブサイトの充実といった改革をレポートしている。
 他社の特派員でもいくつか例があるが、アメリカに特派員として赴任すると、苦境に陥った米新聞業界とネットへのシフトを加速させていく取り組みを書きたくなってしまうのだろうか。ジャーナリズムに人一倍の愛着をいだく記者だからからこそ、その先行きが見えない現状と、将来の展望というテーマが興味を引くテーマとなっているように感じる。
 紙面の記事末尾には「この連載は、随時掲載します」との記載があり、今後の掲載予定がわからないのは少し不満だが、大治記者による(と思われる)続編を楽しみに待ちたい。