「上に儲けろと言われ…」ニフティの面白サイトが携帯サイトで有料化
「お金をもうけろと言われたので……。嫌ですね、不景気って。みんなすさんできちゃって」――＠niftyの人気サイト「デイリーポータルZ」（DPZ）のWebマスター・ニフティの林雄司さんはつぶやく。
DPZは、どうでもいいことを真剣にリポートする日刊更新のWebサイトだ。月間ページビュー1800万、月間ユニークユーザー80万人の一大メディアだが、広告もほとんど掲載されておらず、お金の匂いがしないのが特徴。記事内容も、“でっかいたばこの箱を作って隣にあるものが小さく見えるか”を実験したり、“食べ物を青くすると本当に食欲がわかないか”試したりなど、身近でお金のかからないものばかりで、ギラギラしたネットビジネスの世界とは縁遠い。（中略）
（有料携帯サイトの）「デイリーポータルＺ友の会」は月額105円。9月28日にまず、iモード向けでオープンし、年内にau、ソフトバンクに対応する。
PC版で日々更新している記事は無料で公開。有料会員向けには、記事の企画会議の議事録「うらデイリーポータルZ通信」や、本編記事の撮影のために同行したライター視点からの独自リポート、オリジナルFlash待ち受けなどを提供する。
⇒「お金をもうけろと言われたので……」 DPZにも不況の波!? 有料「友の会」オープン (1/2) - ITmedia ニュース
ニフティの名物サイトで、どうでもいい企画に延々と挑戦してそのレポートを上げ続けるサイト「デイリーポータルＺ」。これまであまり上からお金のことは言われず、ニフティの社員やライター達がネットで受けそうな話題や、自分の趣味を面白おかしく取り上げたレポートを掲載してきた。しかし、不況のせいか上から「マネタイズを考えろ」「ファンクラブを作って寄付を募れないか」と言われ、しぶしぶ携帯サイトという形で有料化を始めたとのこと。
早速、「友の会 入会者数リアルタイム更新」という記事でネタにしている。午前１１時から１４時までの３時間で１３９人が入会したとのこと。
サイト上で掲載しているレポートは携帯サイトでも無料で、有料コンテンツは待ち受けＦＬＡＳＨや限定イラスト、記事の企画会議の議事録「うらデイリーポータルZ通信」などが閲覧できる。
引用元記事にはデイリーポータルＺの運営コストについても触れられており、月間ページビュー１８００万、ユニークユーザー８０万人に対して収入はアドセンス広告が６０万〜８０万、グッズの売り上げが２０万程度。 これに対して支出はライターに支払う原稿料が月２００万、社員などの人件費が月６００万円程度。合わせると約８００万円。これまでよくもまあ会社は許容してくれたんだなあというのが正直な印象。
あんまり関係ないが、自分が最近読んでおもしろかった記事はこれ。このサイトがどんな記事を掲載しているか、なんとなく雰囲気はつかめると思う。
