一方、電通のiPhone雑誌有料配信の評判は散々

　ところで東京新聞の米国の電子書籍事情の記事を読んで思い出したのが、先日開始した電通による雑誌のiPhone向け有料電子配信のMAGASTORE（マガストア）。
　実際に販売を行っているiTunes Storeでは購入者によるレビューが見られるので、ちょっと眺めてみたのだが、かなり厳しい評価が並んでいた。代表的な評価を以下にピックアップ（★はレーティング。★５が最高、★１が最低）。

□高いです★★
　アエラは定価３８０円ですが、３００円で売っています。せめて半額くらいじゃないと買いません。１００円くらいならもっといいです。通常のiPhoneアプリが数百円なので、１冊だけで３００円なんて高すぎます。
□高すぎます★
　電子書籍だから安いと思いきや、雑誌が見開き４ページで２３０円！？は高すぎると思います
□コンテンツが…★
　なんで１ヵ月も前の週刊誌を売るのか理解に苦しむ
□電子書籍の方が高い？★
　週刊ダイヤモンドを本屋さんで買うと６９０円です。ここの電子書籍では７００円です。しかも、本屋さんで並んでるものより号が古いし、、、そんなもんなんでしょうか？？製本版にかかる、原材料費、印刷、製本、配送、それらに関わる人件費など、電子書籍では要らないと思うんですが。期待を抱いていた私の感覚が間違っていたようですね。。。バカでした。
□UI悪すぎです★★
　WBSで紹介されていたので楽しみにしていたのですが、とても読みにくくて「これではとても・・・」と思いました。ファッション誌に関してはいちいちズームしてるのが面倒だし、ビジネス誌・週刊誌に至っても「これだったらウェブのニュースサイトでいいやー」と思ってしまいました。やはり電子書籍で雑誌をそのままiphoneに転載ってのは厳しいですね・・マンガアプリはかなり楽しませてもらっていますが・・　取り組みは評価したいです。
□雑誌が古すぎる…★★
　心待ちにして買ってみたものの、、
　雑誌は古いしSPAにいたっては８ページとか書いてあるし、
　ダウンロードしたはずの雑誌が突然見れなくなって、
　再ダウンロードしないといけないし。。。
　ちょっと良くわからないですね。
　早くフライデー読めるようにならないかな？？？

　現時点でiPhone（もしくはiPod Touch）を持ち、有料アプリをお金を出して購入する層はかなりデジタル機器やウェブサービスに関して興味がある、いわば「目の肥えた」お客さんたちだろう。その層からこういった評価がなされてしまうことはやや残念。
　「価格」「品揃え」「新刊の早さ」「使い勝手」の面で厳しい意見が並んでいるのが現状だ。全てを同時に改善していくは難しいだろうから、１つずつでも改善されていくことを期待したい。