edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

日経の大学生向け就職情報サイトとmixiが連携 記事の紹介を促進

 日本経済新聞社は9月16日、SNS大手のミクシィと提携し、自社の大学生向け就職情報サイトに「mixi」と連携する機能を追加したと発表した。主な利用者である学生ユーザーの利便性を高め、口コミによるサイトへのアクセス増を目指す。日本経済新聞社がグループ外のコミュニティーサイトと自社サイトを本格的に連携するのは初めて。
グループ外との連携は初:日本経済新聞社、大学生向け情報サイトでmixiと機能連携 - ITmedia エンタープライズ

 日経の運営する大学生向け就職情報の提供サイトである「日経キャリアカレッジ」と、SNS最大手のmixiが提携という記事。
 連携内容を簡単にまとめると「日経キャリアカレッジ」の会員(日経グループの統一アカウントである「日経ID」が必要)が、キャリアカレッジのコンテンツで読んで面白いなとか、ためになるな、と思った記事があった時に、記事ページの上部に新しく設けられた「mixiで友達とシェア」ボタンをクリックすると、その記事の見出しとURLが挿入され、mixiの自分の日記で簡単に紹介できるということ。これにより、その記事に対する感想やコメントをつけたり、mixi内の友人と情報共有が進めやすくなる。
 ただし、mixiの日記を読んだ友人がリンクをクリックしても、日経キャリアカレッジの会員にならなければ全文を読むことはできない。おそらく、mixiからのリンクで来た来訪者が新しい会員アカウントを開設することまでもっていけるかどうかまで計測するのだろう。
 mixi内でキャリアカレッジの記事が紹介されやすくなることで、サイトの知名度を高めたり、キャリアカレッジの会員数増加につなげる狙いがあるようだ。
 概要を見る限り、そんなたいした機能追加ではなさそうだが、日経が「グループ外のコミュニティーサイトと自社サイトを本格的に連携するのは初めて」とのこと。コンテンツを自社サイトで囲い見込み客を待つだけでは限界があり、潜在的な見込み客により接触してもらう機会を増やしていかなければビジネスにはならない、ということなのだろう。