edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

毎日.jpのTwitter担当者講演レポート、そして産経はTwitterで不適切発言

「緊張してつぶやいている」--毎日新聞、Twitterへの取り組み - CNET Japan
 CNET Japanに毎日.jpのTwitter(ツイッター)担当者のセミナーでの講演レポートが載っていた。毎日のTwitterは先日のエントリでも触れた通り、くだけた口調で記事を紹介しているのが特徴であり、同じ新聞社系でもただ記事の見出しを機械的に投稿している朝日のTwitterとはかなり趣が異なる。どちらがより「ネット上のつぶやき」であるTwitterらしいかと言えば、断然毎日の方だろう。ただフォローしているユーザーの数はそれほど変わらないようだ*1

 毎日jp編集部のアカウントには現在10万人弱のフォロワーがいる。「最初はここまで増えるとは思っておらず、1000人くらいいればいいと思いながら始めた。Twitterのおすすめユーザーに入れていただいき、Twitterの新規ユーザーのほとんどが登録してくれるようになった。(中略)
 10万人にダイレクトにメッセージが届き、読者からも返信がくる。間違った投稿をすると大きな反響になる。Twitterアカウントは慎重に運用しているそうだ。(中略)
「毎日jp全体におけるTwitter経由のアクセスは微々たる物。これからどこに向かっていくかは、実はまだわからない。マネタイズに関して戦略があるわけではないので、もう少し楽しみながら続けていって、何か次の展開が見えたらなと思う」
「緊張してつぶやいている」--毎日新聞、Twitterへの取り組み - CNET Japan

 そしてちょうどこの記事が出たその日に産経新聞社社会部Twitterで不適切発言。

 「民主党さんの思うとおりにはさせないぜ。これからが、産経新聞の真価を発揮するところ」――産経新聞社会部は、Twitterに書き込んだこんなつぶやきについて、「軽率な発言をした」とし、Twitterで謝罪した。
「民主党さんの思うとおりにはさせないぜ」――産経新聞、Twitter上での「軽率な発言」を謝罪 - ITmedia ニュース 

 新聞紙面に載る記事であれば、デスクのチェックが必ず入るので、こんな文章は間違っても公に出ないのだろうが、記者が現場の臨場感や熱気をダイレクトに伝えようとすると、こういう例でてきてしまうという教訓。発言自体は軽率であることは間違いないが、こういった失敗をしつつも新しいツールを取り込んでいこうという姿勢は、今後とも注目していきたい。

*1:8/31現在で毎日101,778、朝日107,741