edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

毎日と読売のボートマッチを比較してみた

 読売新聞に続き、2007年の参院選で新聞社系のサイトで初めてボートマッチを導入した毎日新聞も8月12日にボートマッチ「えらぼーと」を毎日.jp内で開始した
 面白いのは読売が政策比較の政党の対象として取り上げていない「みんなの党」「改革クラブ」「新党大地」「みんなの党」までフォローしていること。読売が基本的に質問を「賛成」「中立」「反対」「わからない」という4択なのに対し、毎日がシンプルに「賛成」「反対」または無回答といった選択肢に分けていること。また、結果表示については読売が各党の政策との一致・不一致点をそれぞれ出すのに対し、毎日は各党の政策との一致度をパーセント表示で示している。
 せっかく2つのサイトが行っているので、投票する候補者を「人物」ではなく「政策」によって選ぶ可能性が高いと思われるまだ選挙権を得て間もない人間に、2つのサイトのボートマッチをやらせてみて、結果がどのように出てくるのか試してみた。
 ではまず1人目(20代男性)

毎日ボートマッチの結果(総合一致度)
 自民党48%、民主党62%、公明党40%、共産党52%、社民党41%、国民新党53%、みんなの党57%、改革クラブ55%、新党日本63%、新党大地63%、幸福実現党46%
■読売ボートマッチの結果(政党との政策一致度)
 自民(一致10、不一致17)、公明(一致9、不一致18)、民主(一致9、不一致18)、日本(一致8、不一致19)、国民(一致8、不一致19)、共産(一致7、不一致20)、社民(一致6、不一致21)
<感想>読売の結果は全ての党で一致点より不一致点が上回るという微妙な結果に(どこに投票したらいいんだろう?)。設問については毎日の方がシンプルで答えやすいとのこと。
 続いて2人目(20代女性)

毎日ボートマッチの結果(総合一致度)
 自民党32%、民主党65%、公明党50%、共産党79%、社民党88%、国民新党60%、みんなの党54%、改革クラブ23%、新党日本83%、新党大地54%、幸福実現党27%
■読売ボートマッチの結果(政党との政策一致度)
 民主(一致13、不一致6)、共産(一致12、不一致7)、国民(一致11、不一致8)、社民(一致11、不一致8)、公明(一致7、不一致12)、日本(一致7、不一致12)、自民(一致5、不一致14)
<感想>毎日・読売ともに政権与党に批判的な傾向が出て、かなりわかりやすい結果に。本人も「なるほど」と納得していたような感じ。
 上記2名の実験結果はこんな感じだった。人によってかなり回答にばらつきがありそうなことは確かで、わかりやすい結果が出ることもあれば、かえって「どこに投票したらいいのか?」と迷ってしまうケースもありそう。ただ、複数のサイトでやってみることによって、複数の視点から自分の回答と各党の政策を比較することができるようになり、政治や選挙に対するモチベーションは上がりそうだ。
 なお、2つのサイトのボートマッチの所要時間は合わせてざっと10分ほど。わずか10分で「へぇ〜」という気分になれるのだから、仕事の息抜きがてらにでもやってみることをおすすめ。