edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

電子新聞ポータル「新聞オンライン.COM」で地域紙、業界紙8紙の販売開始

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 雑誌の電子販売などを手がけるウェイズジャパンが運営する「新聞オンライン.COM」がオンラインでの新聞紙の電子版の販売を8月3日開始した。8月3日現在ではいわゆる地域紙*1いわき民報と桐生タイムス、市民タイムス、島根日日新聞、南紀州新聞、南信州新聞、夕刊三重新聞の7紙と、新聞・放送・出版の業界紙である文化通信社の1紙がラインナップされている。概要は以下の通り。

  • 料金は料金は新聞社ごとに異なり、1部100円から購入でき、定期購読も可能。
  • 利用者が発行エリア居住の場合は購入不可の新聞もあり。
  • 決済はクレジットカード。
  • 配信はFLASHベースで行い、ウェブブラウザで閲覧可能。拡大・縮小や印刷機能を備える。
  • データは画像として配信する社が多く、コピー&ペーストなどは不可のケースが多い。
  • 最新配信分の1面については「立ち読み」として無料閲覧が可能。

 運営しているウェイズジャパンは日刊ゲンダイの競馬面のiPhone有料配信を行っている。電子新聞の販売ポータルとして、ビューアと配信インフラと課金決済をセットで提供しているところは、規模の小さい新聞社にとっては非常にありがたいだろう。
 地域紙にはそれほどニーズがあるとは思えないのだが、意外と専門紙・業界紙などはいけるのではないだろうか? 普段あまり縁のない業界のことを知るのに、専門紙や業界紙は役に立つことが多い。見出しなどのサマリーを無料で配信し、必要な時に購入するというモデルが成り立ちそう。

*1:共同通信社時事通信社などの通信社と契約せず、地元ネタでほぼ紙面を埋める新聞。多くの場合、全国紙や県紙との併読が前提となることが多い