読売、新潟日報に来年秋から印刷委託。共同輸送も

　読売新聞と新潟日報社が新潟県内に配達する読売新聞朝刊の一部約７万部を、２０１０年秋から新潟日報社の印刷センターで印刷することで基本合意。

　新潟県内の読売新聞は現在、群馬工場と福島県の郡山工場で印刷しているが、群馬工場で印刷している新聞のうち、主に上越、中越地方向けの印刷を委託する。工場からの新聞の輸送距離を短くでき、冬季でもこれまで以上に安定的な配達ができる。委託開始と同時期からの新聞の共同輸送に向けても協議する。本社の地方紙への印刷委託は、茨城新聞社、十勝毎日新聞社に続いて３社目。
⇒お知らせ : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

　新潟県内の読売新聞の発行部数は公表値で１１万強なので、７万部を印刷委託するということは、「一部」というには大きすぎる気がする。
⇒読売新聞東京本社の県別販売部数(日本ABC協会　2008年7月〜12月平均)
　ＡＮＹ連合で知られる朝日・日経・読売はお互いの印刷設備や輸送の共同利用を進める一方、朝日は中国新聞や南日本新聞などの有力地方紙に印刷を委託している。読売も負けじと地方紙への委託印刷を本格化させていくのだろうか。