朝日新聞社がCNET Japan等のIT専門サイトを買収
⇒朝日新聞社、CNET Japan、ZDNet Japan等の事業を米CBS Interactiveより継承 - CNET Japan
⇒朝日新聞デジタル:どんなコンテンツをお探しですか?
⇒朝日新聞、CNET Japanを事業継承 9月1日から運営へ - ITmedia ニュース
⇒ASCII.jp:朝日がCNET買収 Webメディアは存亡かけた競争へ
IT情報を専門に扱う有力サイトCNET JapanやZDNET Japanなどを運営するシーネットネットワークスジャパン(米大手放送局CBSのウェブ事業部門であるCBS Interactiveの日本法人)が、ウェブサイト事業を朝日新聞社に引き継ぐとのこと。2009年9月1日を予定。朝日の投資額は非公表だが、担当役員によると「実績や実力、発展性を踏まえ、相応の評価で合意した」とのこと。
かなり驚いたニュース。既存メディアによる新興ウェブメディアの事業買収といえば、買収金額4億1千万ドルと言われる2005年2月のニューヨークタイムズによるabout.comの買収などが代表格だが、ついに日本でもそういう事例が出てきたようだ。*1
その他、この件に関するメモを以下に。
朝日新聞はいままで結構な金額をデジタル方面に突っ込んできたはずですけど、CNET程度のアクセスを集めるサービスすら立ち上げることが出来なかったので、ネット資産(SEO的に、あるいはアーカイブ的に)を一刻も早く積み上げたかったのかなあと思います。
一方で、手早くデジタル資産を安価に手に入れたい、多少のオーバーヘッドは止むを得ない、と判断したのであれば、それはそれで朝日新聞の判断は尊重されるもんだろうとは考えられます。ナイストライ、といったところでしょうか。あとは、冒頭のように「いい買い物だった」と振り返られるかは、CNET という、読者層があまりに技術寄り過ぎてやや硬直化したメディアでどういう商売の種を仕込めるのかという部分ですね。
⇒大人の階段登る朝日新聞が衆人環視の中、CNET JAPANを高値掴み: やまもといちろうBLOG(ブログ)
こちらは1カ月前の5/27に書かれた観測記事のブログから。
朝日新聞社がCNETを取り込むメリットは何でしょうか。まず、朝日新聞社におけるネット広告は基本的には代理店に投げているようです。オールドメディアは既存の営業部隊をネット広告の営業に転換する難しさに直面しており、レップを始め外部からの転職組で補強しているケースが多く見受けられます。 CNETを取り込む大きなメリットの一つはネットに関する営業部隊を取り込めることでしょう。
ただ、現実問題、CNETでは営業社員が次々と離れていっているという情報もあり、取り込もうとしても肝心の人材が流出してしまった後ということも十分にあり得ます。
⇒初めて消費者金融を使うならまずはよくある思い込みを捨てよう | ※時間が無い!※今日中にお金が必要なら即日融資出来た会社を紹介