edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

Yahoo!トピックス編集部へのインタビュー記事(2007/12)

Yahoo!ニュース トピックスが13文字である理由 (1/4):MarkeZine(マーケジン)
 1年半前(2007年12月)の記事であるが、備忘録としてメモ。名実とともに日本一のニュースサイトであるYahoo!ニューストピックス編集部へのインタビュー記事。1ページ目は閲覧自由だが会員(無料登録)にならないと2ページ目以降が閲覧できないので、概要をかいつまんでメモ。

  • 80社程度(2007/12現在)の情報提供元があり、1日2500から3000本の記事を記事が送られる。それらの中から世の中の関心が高いものをピックアップ。
  • トピックスの見出しは13文字で統一。文字を「読ませる」というよりは、「見せる」という意識で書く。ネット媒体で長い文を読ませるのは大変なのではないか。短時間で情報を咀嚼しようとしたときに、一目でわかるということの方がネット媒体の場合は大切。
  • 正確に伝えようとすると長くなりがち。「!」は使わない。クリックさせるために過剰な意識はしない。トピックス掲載前に見出しをつけた人間以外がチェックする。
  • 新聞や放送出身の人間が多いので、経験をもとに記事の取捨選択をする。
  • PVは意識するようで意識していない。読まれるニュースだけを機械的に掲載したら芸能とスポーツで埋まる。社会的な意義も考えている。
  • Yahoo!のトップに掲載される7本*1が一番注目度が高い。上から社会・経済といった硬派なものからスポーツ・芸能といった柔らかいものに“グラデーション”するよう心がけている。
  • Googleニュースとの違いは「人手」をかけていること。Googleが無人であそこまでのサイトを作れるのは素晴らしいが、トータルで文脈を読むとか、行間を読むといったことに編集者の意義があると思っている。

 ちなみにインタビューに答えた2人ともに元新聞社の中堅と若手(読売新聞と下野新聞)だった。Yahoo!に限らず、大手ポータルのニュースセクションは新聞社や放送局を辞めた若手の格好の転職先になってそうな感じだ。逆に言えば新聞社や放送局が人材の供給源になっていると言えなくもないか。

*1:2008年1月のトップページリニューアルで8本となり、「経済」「エンタメ」「スポーツ」「その他」のメニューをタブ化した