edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

ついに日経が洋数字化

 数字を読みやすく、洋数字に
 本日付より、数時の表記を原則として洋数字に改め、データを読みやすくします。例えば日経平均株価は「9552円50銭」と表記します。数字を含む熟語や慣用句は従来通り漢数字を使用します。(6/1 日経1面)

 大手紙の中で頑なに漢数字表記を守ってきた日経がついに原則洋数字に。これまで日経といえばパーセント表記にいたるまで「二十二%」のように漢数字表記を貫いてきただけに、大きな方針転換だ。
 大きな理由としては、同日の共同通信社の「記事洋数字化」があると考えられる。たまたま図書館で見た業界紙の「新聞之新聞」5月25日付に以下の記述がある。

 共同通信社は6月1日付朝刊用の配信記事から洋数字表記を拡大する。日時、金額、数量などを中心に、これまで漢数字で表していたものを洋数字に改める。これは洋数字に慣れた世代が増えてきたことや、記事中の数字を読みやすくすることなどが狙いだ。ただ、一方的に洋数字を増やすものではなく「十五夜」や「三寒四温」のように、洋数字化がふさわしくない熟語や慣用句などは漢数字使用を守り、日本語の伝統的な表記を崩さないよう配慮している。 (5/25 新聞之新聞)

 朝日・読売・毎日・産経はすでに洋数字に移行していたわけだが、これで共同通信が洋数字化したことで、記事の配信を受けている加盟地方紙にも大きな影響が出そうだ。おそらくウェブサイトの記事にも影響が出てくるだろう。先月の「全国新聞社サイト、洋数字か漢数字か」の追跡調査をする必要がありそうだ。