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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

産経、ABC調査で部数が前年比3割減

産経新聞が苦境に立たされている。日本ABC協会の調査によれば、1月の部数が204万部と前年同月比で17万部(7.6%)減少したのに続き、2月は 187万部と、実に前年同月より30万8千部(14.1%)も落ちたのだ。2月は前月比でも17万部(8.
3%)減となり、社内には「このペースが続けば年内に100万部割れ」(幹部)との悲壮感が漂っている。もはや、非常事態と言わざるを得ない。
1年で30万部も減った産経新聞の「非常事態」:FACTA online

 確か昨年12月の週刊ダイヤモンドの特集「新聞・テレビ複合不況」で、産経が「押し紙をやめる」ことを明らかにしていたはず。当該記事中には東京本社の公称部数は96万部だが、実売部数は50万部を切っているのではということが書かれていたので、ABC調査によってその記事の裏付けが(多少の数字の誤差はあるものの)取れたような格好だ。しかしこれだけ部数の減少を公にしてしまうと段単価がベースとなっている広告料金にも響くよなあ…もともとABC調査は広告主と広告代理店の要望によって始まったものだし。(⇒一般社団法人 日本ABC協会
 ちなみに産経以外の全国紙の部数の減少も伝えられているが、朝日801万、読売1001万(いずれも今年2月)というのはいかにも図ったような数字のように感じる。それぞれの大台が公に割れるのはいつだろうか。
産経・毎日の苦境についてはこちらの記事も。
産経新聞・毎日新聞の窮乏、単独での生き残りはもはや限界(1)|東洋経済オンライン