edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

読売タブレットを使ってみた(上)端末とサービスの概要

 読売新聞が昨年12月に東京、神奈川、埼玉、千葉の一部エリア(販売店数で170店)を対象に始めた「読売タブレット」。読売新聞販売店(YC)を通じ、読売新聞の定期購読者に対してタブレット端末を貸し出し、ニュースや連載記事、地域密着の生活情報などを端末を通して提供するという試みだ。昨年10月にダイヤモンド・オンラインで一報が流れた時には、「最も紙と販売店網にこだわってきた読売がついに販売店を通したデジタル戦略を展開する」と業界の一部で話題になった。レンタル台数は全体で5000台ということで、まずは首都圏で試験的にサービスを行うということだろう。このほど実際の端末を入手して利用できる機会があったのでブログにメモ。せっかくの機会なので、サービスの概要と、コンテンツおよび実際の使用感の上下に分けてレポートしていきたい。

[参考]⇒カンタン・あんしん・便利 「読売タブレット」の魅力:読売新聞(YOMIURI ONLINE)

f:id:edgefirst:20160512202231j:plain読売タブレットの端末と画面。右側は比較のためのiPhone5

 提供される端末は富士通製の「arrows Tab M01Tレビュー記事)」。昨年10月に発表された富士通初のSIMフリータブレット端末で、約10インチ(1280×800)のディスプレイにAndroidOS 5.1を積み、CPUは1.2GHzの4コアでストレージは16GB。約800万画素のアウトカメラと約240万画素のインカメラを備える。

 大きな特徴として、お風呂で使っても大丈夫な防水性能(IPX5/8)や防塵(IP6X)性能を持ち、指紋認証や家族それぞれが自分専用の画面に切り替えられるマルチアカウント機能を持つ。その他、手袋をしていてもタッチが有効になる機能や、画面タッチ操作時に指に振動が伝わるバイブレーション機能もある*1。なお、この機種は一般向け発売はされていないようで、MVNO事業者のSIMカードタブレット端末のセットプランなどに提供される予定とのこと。

 申し込めるのはこちらのリストに記載がある読売新聞販売店のエリアの読者。電話で読売デジタル会員デスクに連絡するか、対象の販売店に連絡すると申込書が届くので、それに記入して郵送する。「申込書受付後に必要な審査が終了してから1週間以内に商品をお届け」と注意書きがあるので、この間に販売店と本社の間で読売読者かどうか確認しているものと思われる。

f:id:edgefirst:20160512202230j:plainパンフレットと申込書。クレジットカード番号を記載する必要がある。

 読売タブレットのレンタル料金は以下の通り。契約手数料3,000円が別途必要となる。利用開始月は無料。

プラン名 料金(税別)
Wi-Fiプラン 1,780円
3GBプラン 2,480円
7GBプラン 3,980円
データ追加 500円/500MB

*1:富士通らくらくホンなどで搭載されており、画面のタッチ操作が不得意な高齢者にきちんと操作が完了したことを知らせる

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